KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

BOOKS

なぜ、今、日記なのか。

今週発売されたBRUTUSが日記の特集を組んでいる。様々なジャンルの人の日記を紹介しており、覗き見的根性も多いに刺激されてそれなりに楽しめる。今回こういう特集を組んだのは、昨今のBLOGブームなどから来ているのは明らかだけど、それにしても今、なぜ「…

プレゼン、ART-iT、チェス

得意先への演出コンテのプレゼンへ行く。前回のプレゼン時の指摘を受けて考え直し、かえって破壊力の増した企画がすんなりと通る。ふつうは先方の無難な指摘を受けてパワーダウンするのに、こういうことは珍しい。知らない得意先だと、こっちが相手のことを…

岡本太郎2冊

若き頃の横尾忠則や赤瀬川原平らに大きな影響を与えたという「爆発」岡本太郎の本をタテツヅケに二冊。すごくあたりまえのことをいってるんだけど、その通りに生きている彼がいうだけに説得力がある。 気になったキーワード: ・人間は根本的に無条件で、無…

アフターダーク

アフターダーク 村上春樹の新刊が出るたびに読むようになったのは、NYに行って以降だから割と最近だ。向こうで大学の先生に薦められて「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」を読み、僕は春樹を再発見した。浅田彰が春樹の小説について後藤繁雄との対…

ピピ島

お盆のまっただ中に、タイのピピ島に行ってきた。映画「ビーチ」の撮影された場所といった方が分かりやすいだろうか。映画は見ていないけど。こんな時期に行くのもパック旅行で旅に出るのも初めてだったけど、はっきりいって満喫。帰ってから、あまりの黒さ…

僕たちは編集しながら生きている

朝からラジオを企画、会社で打ち合わせの後、夜から後藤さんのスーパースクールへ。初日の今日集まったのは40人くらいか。女性が圧倒的に多く、年齢層も想像はしていたが、けっこう若そう。少なくとも僕は、平均年齢を上げる側だろう。 初回ということで、…

ボルヘスと私

ボルヘスとわたし―自撰短篇集

Whitney Biennial 2004

Whitney Biennial 2004 (WHITNEY BIENNIAL)先日、ワタリウムの下のオンサンデーズで店員さんに紹介されついつい購入。カタログの他に、アーティストの作った様々な形のおまけ的ブックやポスターがついているのがお得な感じ。

砂漠の思想

BLOGを書くのが、すっかり久しぶりになってしまった。 というのも先週末に一日だけ奥多摩に行ったら、えらくリフレッシュして、自分のプロジェクトに没頭してしまったから。あんまり気が進んでなかったけど、モヤモヤしてるときは外に出るべきだ。動いたり、…

日常を編集する

考える・分類する?日常生活の社会学最近ずっと「編集」というキーワードに興味を持っている。特に、東京に住んでいると、ものすごい量で情報が入ってくる。テレビなどマスメディアはもちろん、外に出ればビルボード、メールマガジンも舞い込む。海外に住んで…

安部公房「内なる辺境」

内なる辺境久しぶりに安部公房を読む。 個人的に「辺境」という言葉に弱い。中心と辺境、定住と移動、正統と異端と二元論的にいえば、僕はいつも後者に惹かれる。安部公房も、徹底的に後者だ。そして、エッセイが3本入ったこの本で、いつもの論理的な文体と…

旅の結果としての、3冊の本。

黒くぬれ!―エッセイ ワイルドサイドを歩け昨日買ってきた本を、読み易そうなものから一気に読了。 まずは、J-WAVEのナビゲーターでもあるロバート・ハリスの本を立て続けに2冊。彼の本はずいぶん前に「エグザイルス」というのを読んだことがあるが、久しぶ…

TRAVEL BOOKSTORES

青山ブックセンターで本をまとめ買い→六本木ツタヤ前のカフェで夜遅くまで読みふける。好きな本を好きなだけ買って、思う存分読みふけること。それは僕にとって子供のころおもちゃを買ってもらったときのようなうれしい一時。 そんなわけで最近は、手元に読…

架空の国の切手

葉書でドナルド・エヴァンズに架空の国を自分で想像して、その国の風景などをモチーフにした切手を描き続けたアメリカのアーティスト、ドナルド・エバンス。その彼に宛てて、詩人の平出隆という人が旅先から葉書を出すという本。そもそも、このドナルド・エ…

千のプラトー

千のプラトー―資本主義と分裂症ドゥルーズ・ガタリのこの分厚い本を「旅」についての本として読む。文章がすでに、普通の哲学書のように理路整然に書いてあるというよりも、断片的で、遊戯的で、パフォーマティブで、「旅」的だ。彼は言う。「<その場での旅…

旅する哲学

表紙にエドワード・ホッパーの絵を使っているのが個人的にポイントが高い、哲学とアートと旅の本。旅する哲学―大人のための旅行術

宇宙船地球号

「私たちは地球というひとつの宇宙船に乗り合わせた乗客だ。」 宇宙船地球号操縦マニュアル

都会という多海島

われわれはいまや一人残らずカリブ海人になり、みずからが住まう都会という多海島に暮らしている。「…」おそらく誰にも、生まれ故郷に帰ることなどできない。ー生まれ故郷を再創出するためのフィールド・ノートしか持っていないのだ。 ージェームズ・クリフ…

今ここにいる過渡的で一時的な僕…

「僕には今でも時々遠い太鼓の音が聞こえる。静かな午後に耳を澄ませると、その響きを耳の奥に感じることがある。無性にまた旅に出たくなることもある。でも僕はふとこういう風にも思う。今ここにいる過渡的で一時的な僕そのものが、僕の営みそのものが、要…