2004-06-22から1日間の記事一覧
葉書でドナルド・エヴァンズに架空の国を自分で想像して、その国の風景などをモチーフにした切手を描き続けたアメリカのアーティスト、ドナルド・エバンス。その彼に宛てて、詩人の平出隆という人が旅先から葉書を出すという本。そもそも、このドナルド・エ…
千のプラトー―資本主義と分裂症ドゥルーズ・ガタリのこの分厚い本を「旅」についての本として読む。文章がすでに、普通の哲学書のように理路整然に書いてあるというよりも、断片的で、遊戯的で、パフォーマティブで、「旅」的だ。彼は言う。「<その場での旅…
表紙にエドワード・ホッパーの絵を使っているのが個人的にポイントが高い、哲学とアートと旅の本。旅する哲学―大人のための旅行術
阪神大震災 地下鉄サリン事件 酒鬼薔薇聖人事件 入社2年目仕事で西宮に住んでいたこの年、3つの大事件が続けざまに起こった。「世の中」が、何か大きく変わり始めている気がした。世の中なんてものを意識したのは、お気楽大学生気分の抜けなかった僕にとっ…
アーティストというと、アトリエを持ってそこで絵を描いて、というイメージが強いかもしれない。でも、コンセプチュアルアーティストのガブリエル・オロツコ(メキシコ出身)は1980年くらいから自分のアトリエを持たず、世界中の美術館で展示をして回っ…