2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ある日、会社の前から見上げた空。
内なる辺境久しぶりに安部公房を読む。 個人的に「辺境」という言葉に弱い。中心と辺境、定住と移動、正統と異端と二元論的にいえば、僕はいつも後者に惹かれる。安部公房も、徹底的に後者だ。そして、エッセイが3本入ったこの本で、いつもの論理的な文体と…
黒くぬれ!―エッセイ ワイルドサイドを歩け昨日買ってきた本を、読み易そうなものから一気に読了。 まずは、J-WAVEのナビゲーターでもあるロバート・ハリスの本を立て続けに2冊。彼の本はずいぶん前に「エグザイルス」というのを読んだことがあるが、久しぶ…
優れた旅人とは、自分がどこへ行くのかわからない旅人であり、完璧な旅人とは、自分がどこから来たのかわからない旅人である。 ー中国のことわざより
LivedoorBLOGで、記事中の単語などにURLのリンクを貼るのにはどうしたらいいのだろう?社長BLOGを見たら、簡単にできますといって説明が入ってたけど、、、できない。 どなたか、教えてください。聞いてばかりですみません。
Guillermo Kuitica メキシコ出身のクイティカというアーティストのペインティングに、様々な場所の地図を描いたものがある。その多くはマットレスに直接描かれたりしているので、いかにも夢の中で見た場所の地図のようにも思えるけど、寡聞にしてそれが実在…
ずいぶん前だけど、友だちと飲んですっかり朝になった渋谷を歩いていて、ふと見ると道ばたの木を、小人が登っていた。酔っぱらって歩くと、こんないつもは見過ごしてしまうようなモノが見えたりして楽しい。また、最近は2時くらいになるといつも帰ってしま…
青山ブックセンターで本をまとめ買い→六本木ツタヤ前のカフェで夜遅くまで読みふける。好きな本を好きなだけ買って、思う存分読みふけること。それは僕にとって子供のころおもちゃを買ってもらったときのようなうれしい一時。 そんなわけで最近は、手元に読…
珍しく銀座で飲む。というのも友人が焼酎BARで働き始めたのと、来週からイギリスへレジデンスに行くことになった秋山さんから、結婚祝いの作品を受け取るために。怪しげな雑居ビルを4Fまで上がり、細い通路を抜けるとその店はあった。奥まってるわりに、真…
出国手続きを済ませ、飛行機に乗り込む。 目的地で入国手続きをする前までの間,僕らは法律上どこでもない場所にいる。
上海に着いて4日目。今日も雨。早朝に太極拳を踊る人々を撮影しにいこうとしていたが、今朝も寝坊する。朝6時に起きるのはかなり辛い。 上海は今、急激に変わっている。初めて訪れた僕みたいな旅人の目にさえそう映るほど、どこもかしこも工事中だ。埃っぽ…
今年の3月から4月にかけて、仕事でずいぶんと上海に行った。4往復くらいしただろうか。5年前に一度行ったことがあったので覚えてる場所もあり、ちょっと懐かしかったりもする。5年前からすると、ずいぶんビルが増えた気がする。その多くが屋上に円盤や…
僕は映画のラストシーンに、ほとんどこだわらない。 どんでん返しがあれば「じゃあ今までは何だったんだよ」となるし、ハッピーエンドになると急に冷める。いい感じだった映画が最後で台無しになる時ほど、がっかりすることはない。 僕には2つか3つのもの…
飛行機に乗るとたまに運良く見られるこの風景ってなんて呼ぶんだろう? 地平線でもないし、水平線でもない。空平線?
あまりに天気がいいので、少しゆっくり移動してみたくなりいつものバイクでなく、自転車で出かける。恵比寿〜渋谷。自転車くらいのスピードだと、街がまた違って見えて楽しい。帰りに、写真美術館で奈良原一高の回顧展を見る。 初期の軍艦島で撮ったドキュメ…
葉書でドナルド・エヴァンズに架空の国を自分で想像して、その国の風景などをモチーフにした切手を描き続けたアメリカのアーティスト、ドナルド・エバンス。その彼に宛てて、詩人の平出隆という人が旅先から葉書を出すという本。そもそも、このドナルド・エ…
千のプラトー―資本主義と分裂症ドゥルーズ・ガタリのこの分厚い本を「旅」についての本として読む。文章がすでに、普通の哲学書のように理路整然に書いてあるというよりも、断片的で、遊戯的で、パフォーマティブで、「旅」的だ。彼は言う。「<その場での旅…
表紙にエドワード・ホッパーの絵を使っているのが個人的にポイントが高い、哲学とアートと旅の本。旅する哲学―大人のための旅行術
阪神大震災 地下鉄サリン事件 酒鬼薔薇聖人事件 入社2年目仕事で西宮に住んでいたこの年、3つの大事件が続けざまに起こった。「世の中」が、何か大きく変わり始めている気がした。世の中なんてものを意識したのは、お気楽大学生気分の抜けなかった僕にとっ…
アーティストというと、アトリエを持ってそこで絵を描いて、というイメージが強いかもしれない。でも、コンセプチュアルアーティストのガブリエル・オロツコ(メキシコ出身)は1980年くらいから自分のアトリエを持たず、世界中の美術館で展示をして回っ…
seascapes www.city.chiba.jp/ art/exhibition/pos02_4.html 杉本博司は日本ではそんなに知名度はないけれど、国外では日本人の写真家といって一番初めに名前があがるのが彼ではないだろうか。様々な海に出かけて水平線を撮影したこのシリーズの他に、映画館…
どこにでもあるサッカーボールを一旦バラバラにして裏表を反転して縫い合わせたもの。さて、どんなゲームをするのだろう。
2002年のサッカー日本代表のレギュラー11人の平均の顔。あれから、ちょうど2年。今はどんな顔になっているだろう?
というのは、オノ・ヨーコの作品のひとつで天井に書かれている言葉だ。梯子を上り、つり下げられた虫眼鏡で覗くと、天井に「YES」と小さく書いてある。なんでも否定するのは簡単だし、時にかっこよかったりするけど、彼女はまず肯定するとことから始める。そ…
Imagined city(roppongi, ikebukuro, akihabara, sinjyuku) 左から六本木、池袋、秋葉原、新宿の4カ所のスケートボード禁止スポットの上空写真をつなげてつくった、現実には存在しない街の写真です。
「私たちは地球というひとつの宇宙船に乗り合わせた乗客だ。」 宇宙船地球号操縦マニュアル
船にのって2日目。天気は申し分ない。海も静かだ。僕は他の乗客と中華料理の昼食を済ませ、喫煙室で煙草を吸いながら海を眺める。風景は昨日とまったく同じで,美しく非日常的だ。その静けさから、僕は映画「トゥルーマンショー」に出てきた巨大な映画の背景…
バースデイ・ストーリーズ誕生日にまつわる話を集めた短編集。彼女が去年の誕生日のプレゼントとして買ってくれて忘れていた本を、一年後の誕生日に本棚で発見する。
新鑑真号という船で大阪から上海まで約46時間かかる。丸2日よりちょっと短い。これが長いのか短いのか僕にはよくわからない。船は決して豪華なものではないけど、少なくとも現代風だし、100人以上は乗れる大型のものだ。ひとつ言えるのは、飛行機が安くて速…