カート・ヴォネガット!
久々のフル3連休で、TSの書籍用に原稿書きと編集をしているんだけど、なかなか進まず…つい合間に本や映画に逃げてしまう。
それにしても、なんで今までこんなすごい作家の本を読んだことがなかったんだろう?!「国のない男」というタイトルと表紙の写真どおり国籍からも思想からもとことん自由で、知的で偏屈なオッサンに出会ったような…。遺作となったこのエッセイ集の中でアメリカのバカさ加減と横暴さ、文学、人生についてユーモアいっぱいに本音で語るのが痛快。印象に残った言葉を書き出しておく。
ユーモアは、人生がいかにひどいものになりうるかということを忘れさせ、人を守ってくれる。(…)唯一わたしがやりたかったのは、人々に笑いという救いを与えることだ。ユーモアには人を楽にする力がある。アスピリンのようなものだ。百年後、人類がまた笑っていたら、わたしはきっとうれしいと思う。
- 作者: カートヴォネガット,Kurt Vonnegut,金原瑞人
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2007/07/25
- メディア: ハードカバー
- 購入: 8人 クリック: 71回
- この商品を含むブログ (161件) を見る