最後の喫煙者たち
年内に予定している新プロジェクトの下調べ用に買った本が、毎日のようにアマゾンから届く。ボックスを開けても開けても「喫煙/非喫煙」関係。笑。
まずは、筒井康隆氏による短編「最後の喫煙者」、ずーっと前に読んだのを再読。筒井氏本人と思われる売れっ子作家が、国家ぐるみの禁煙運動に差別され、迫害され、家まで焼き討ち!に遭った喫煙仲間と一緒に逃げるが、とうとう最後の一人となり…(意外な結末に)という禁煙運動がエスカレートした時代をスラプスティックに描いた作品。これが書かれたのは平成3年だが、今はこの話がより現実味を増しているのは間違いない。
最後の方のシーンで喫煙同士たちが集まり、「LUCKY STRIKE」の赤丸を旗印にした「煙草の神」を祀って禁煙陣営への勝利を祈願したり、苦境を見かねた煙草の神が「PEACE」の鳩だの、「GOLDEN BAT」の蝙蝠、「CAMEL」の駱駝!などを派遣してくるというくだりが、僕の今度のプロジェクトとシンクロしてるのて笑えた。
最後の喫煙者?自選ドタバタ傑作集〈1〉 筒井 康隆 (2002/10) 新潮社 この商品の詳細を見る |
禁煙ファシズムと戦う 小谷野 敦、斎藤 貴男 他 (2005/09) ベストセラーズ この商品の詳細を見る |
喫煙者のユーウツ?煙草をめぐる冒言 シガーライターズクラブ (2004/02) TOKIMEKIパブリッシング この商品の詳細を見る |