KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

茂木さんと、偶有性の夜!

朝日カルチャーセンターでの「人はなぜ聖地をめざすのか? 植島啓司 x 茂木健一郎」のあと、打ち上げに向かおうとする茂木さんをエレベーター前で呼び止めて突然自己紹介、TSの話やら自分の活動の話やらしながら誘いに乗って打ち上げにまで参加させて頂きました。飲み屋でTSのゲラを見せつつ、植島啓司さんや、iモードの開発で知られる松永真里さんともいろんな面白い話を聞かせていただき、まさに茂木さんがよく言う「偶有性の海」に飛び込んだような夜。関西弁を話すきれいな女性が…!と思ったら芥川賞を受賞したばかりの川上未映子さんも。なぜかみんな記念写真モードになっていたので、僕と米田も記念写真も撮らせて頂きました(ミーハーですね・笑)。

この3月末に発売予定のTSの本の「帯」の言葉も頂きました!

聖地のレクチャーでも話に出ていたのは、ネットでどこへでもアクセスできる時代だからこそ、立ち入り禁止の場所、正体がわからないようなもの(植島さん曰く、熊野にもはっきり決まった神様はいないとか)、一回性とか、偶有性、偶然性ということの価値が出てきていて、聖地というのはそういうものの象徴的な場所なんじゃないかと。偶然性・偶有性というのは、生命の本質に近いということ。

ビジネスなどではなるべく偶然を排除していくかが前提となっている中で、いかに偶然の領域を確保するかー偶然を自分で見つけること、偶然を呼び込むことーが求められているんではないか、そのためにまずは自分で動くこと、決めずに旅をすること、などなど。

ここらへんの偶然性とか、一回性、旅というテーマは僕もずっと気になっていて、以前に(制御された偶然性)でも書きましたが、TSの書籍の中でもいくつか書いてます。こちらは先週から最後のパート、書籍タイトルを出版社側と押し問答しているところ。佐野研二郎によるかなりいい感じの装丁も出来上がってきているだけに、あと一歩。3月末の発売予定でしたが、タイトルの押し問答で若干スケジュールが延びるかも。