最近読んだ本から
しばらくまったく本も読めない有様だったけど、
最近やっと仕事が少し落ち着いてきた。というわけで、タイに行ったり来たりの間や、ちょっと前に読んだ本を記しておきます。最近ちょっと凝っているのが日本/東洋文化/思想/茶道…。
NY時代に、よくあるように、日本の文化を知らないことに気付かされて老子、荘子、禅、仏教、俳句などをまとめ読みしたクチだけど、最近はまた別の角度からの興味で第2次東洋・日本/文化・思想ブームのような感じ。
千利休 村井 康彦 (2004/02) 講談社 この商品の詳細を見る |
東洋の理想 岡倉 天心 (1986/02) 講談社 この商品の詳細を見る |
第一、精神鋭くして観念先立つときは興起し、形体を求むるにいたれば必ず衰退す。
第二、系統を遂うて進化し、系統を離れて亡ぶ。
第三、美術はその時代の精神を代表し、よく当時の思想の力を示すの力、特絶なり。
第四、日本の美術は変化に富むこと。
第五、適応力に富むこと。
第六、仏教の哲理により唯心論に傾き、写生を離れて実物以外に美の存在を認む。
第七、優美なること。(「日本美術史」明治23年)
・・・
日本美術の偉大なる一面は、芸術即人生なるにあり。百千の文化を朝宗せしめて自家薬籠中の物と化すとともに、芸術その物と社会生活との間には完全なる融合をなし、田舎に行くにも床に花あり、座するにも例あり、生活すべてが芸術なり。しかるに今やさかんにこれを撲滅しつつあり。いかなる態度をもってこの際に処すべきやは、大いに考慮を要する問題なり。これがために西洋を知り、また東洋を知るの達識を要す。いたずらに盲目たるは不可なり。西洋にても今日芸術は大いに迷い居るにあらずや、その見るべきものはドイツの音楽とフランスの絵画のみ。しかしてその仏国の絵画すら、今日すでに動揺せるの感なきあたわず。吾人の冷静なる見識を要するゆえんなり。
(「泰東工芸史」明治43年より)
もし僕らのことばがウィスキーであったなら 村上 春樹 (2002/10) 新潮社 この商品の詳細を見る |
やりたいことをやれ 本田 宗一郎 (2005/09) PHP研究所 この商品の詳細を見る |
そして人とか社会に迷惑をかけない、というところを会社としても早くから徹底しているらしきところなども、ここ最近、中国、台湾、タイと彼の興した会社の仕事をさせてもらってよかったな、という気にさせてくれる。
以前読んだゴーン氏にも共通するのは、仕事ができるかどうかも大切だけど、最終的にはひとりの人間としてどうか、というところで見ているところ。さすが経営者。僕は経営者じゃないけど、けっこう激しく同感。そういう人とこれからも数多く会いたいし、一緒に仕事をできたら幸せだと思う。
表現したい人のためのマンガ入門 しりあがり 寿 (2006/07) 講談社 この商品の詳細を見る |
Massive Change Bruce Mau、Jennifer Leonard 他 (2004/09) Phaidon Inc Ltd この商品の詳細を見る |