KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

「そんなの関係ねー!」

だいぶ慣れたけど、時々、会社などで「えーっ!知らないの?!」とみんなに言われるのがちょっとコタえる。数ヶ月前も、小島良夫の「そんなの関係ねー!」踊りを知らなくて信じられないという表情をされた…そんな風に驚かれるのはたいてい最近出はじめのタレント、お笑い芸人、ドラマの話などテレビで入手できる情報。別に知らなくても、そんなに驚くことないと思うんだけど。

僕も仕事柄、流行はテレビや雑誌やウェブで最低限押さえようとはしてるけど、やっぱり興味関心の違いも大きい。「スゴ録」を導入してから画期的にテレビをよく見るようになったとはいえ、検索ワードは「すべてのドキュメンタリー」「夜のニュース」「サッカー」「ダウンタウン」など。こういうHDがあると、かえって以前よりも見る番組が限られてるかも。

みんなで露骨に驚くってのは、「テレビで流行ってるものはみんなが知ってる」というのが前提にある。「集団としての同質性」という前提。でもそれって、少ないチャンネル数のテレビが全国放送されてる日本特有のもの。外国ではチャンネル数が多いし、国籍も違うから仲間内以外ではテレビなんて共通の話題になり得ない。そんな中、異質な人をみんなで「えーっ!」って驚く構図は差別とかイジメに近くないか…?

そもそも、これだけ情報があふれてる中、各人が好みで優先順位をつけて情報を選択していくわけで、僕の周りでもテレビをまったく見てない人は多い。ある分野に詳しかったら、ある分野は弱くなっちゃうのはしょうがない。逆に言えば、みんなが知ってることを知ってるよりも、みんなが知らないことを知ってる方が役立つんじゃないか。みんな一緒よりも、みんなが違う世の中の方が楽しいと思う。「えー!知らないの?!」と言われても、「そんなの関係ねー!」と踊りたくなる(笑)。