KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

環境におけるスポーツの役割

最近始めようとしている仕事の関係で、広尾で開催された「環境におけるスポーツの役割」と題されたフォーラムに行ってきました。

パネリストは元日本代表監督の岡田武史さんと、スポーツジャーナリストの増島みどりさん。岡田さんは、大学時代から環境について勉強してきたこともあって、一旦話しだすと次々と本音を交えた話しが出てきておもしろい。

岡田さんが言っていたのは、サッカーってのは本来、からだとボールひとつでできるシンプルなスポーツなので、それが「100年構想」などを通して全国に広がっていくことで「物の豊かさから、心の豊かさへ」とライフスタイルを変えていく拠点になるのではないかということ。一方、スタジアム建設やナイターによって環境にも付加をかけてしまうので、まずは環境に付加をかけないようにすることが必要。そして、サッカー選手をはじめ、サッカーというメディアを通じて環境への意識を変えていくこと。

日本のサッカー界が環境に対してできることって改めて大きいと思う。そのままFIFAを通じて世界へ広まっていく可能性があるのはもちろん、日本国内でもサッカー協会が動き出せば、(今日も意識の低さの話が出た)メディアとか広告会社も変わっていくだろうし、それによって一人一人の取り組み方が変わってくるはずだから。

もう一つ、彼の話で印象に残ったのは環境問題が根本的には矛盾をはらむということ。たとえば、環境問題を「根本的に」改善しようとするなら、世界中の人口を減らせばいい。もちろん、そんなことはできないし、逆に今、中国やインドではどんどん生活水準が上がり、人口も爆発的に増えている…矛盾。でも、絶望するわけにはいかない、

今、できることをやるしかない。

「いつかはプリウスを買おう」と思うだけじゃなくて(まさに僕・笑)、小さなことでも、今できることをやること。なるべく公共交通機関を使うとか、次に買う車は燃費のよいものにするとか、電気を節約するとか、リサイクルするとか、、、無理せず、できることをやっていくこと。結論は、そこに来ますよね。→「今、環境に対してできること」リスト

そういえば先日、アル・ゴア元米首相ノーベル平和賞を受賞しましたね。彼の長年の活動と「不都合な真実」による一気の啓蒙活動を考えれば妥当だと思うけど、今後、サッカー界ができることも大きい!そして僕のいる広告界のできることも。