KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

ハリウッド的「編集」ー「アイ・ロボット」

見たことのない未来をイメージさせてくれるSF映画は、時々ふと見たくなる。それが綿密に構成されていればいるほどいいし、ただのエンタテイメントじゃなくて読み方によって勝手に深読みできたりすると尚いい。そんな意味で僕のこれまで見たSFで好きなものを思いつくままに挙げてみる。

メトロポリス
「2001年宇宙の旅」
「スターワォーズ」(IIIまで)
惑星ソラリス
ブレードランナー
未来世紀ブラジル
ラ・ジュテ
スターシップトゥルーパーズ
ロボコップ・ディレクターズカット」
「マトリクス」
「ガダカ」

この流れから行くと「アイ・ロボット」は設定としては「ロボコップ」の続編だ。要はロボコップが無数にいる世界。そこに、サブテーマとして、オイディプス的父殺し(「スターワォーズ」と同様)や、人口知能(「A.I」)、テクノロジーの危険性(「2001年〜」のHALとも通ずるな)、ロボットと人間の友情(「ブレードランナー」)、そしてハリウッドお決まりの主人公の恋が入ってくる。さすがにハリウッドもの!売れる要素をよく編集してるなぁ、なんて楽しみ方も。

ついでに言うと、ワィル・スミスもなかなか頑張ってるし、主人公が黒人(有色)で、相手が知的で綺麗な白人女優というのも「MIB」に通ずる流れ。おまけに、主人公自体も片腕がロボットというのも「ターミネーター」を思わせたり。展開はもちろん最初から読めるが、CGもよくできているし、映像としてもなかなか楽しめる。おすすめ。

Hide 72点
ayumi 60点


アイ,ロボット 通常版