KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

記録的猛暑と「エアコンのいらない家」

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東京は昨晩は今年最高の37.7℃、連続猛暑日の記録を8日に更新…と世界的異常気象とともにうれしくないニュースが続いてますが、一応、そんななかでも「エアコンのいらない家」ではなんとかエアコンなしで過ごせています。

さすがに、梅雨明けした当初は2Fの寝室では暑くて寝られなくて、天然で涼しい地下に寝る場所を移したけど、建築家の薦めでとり付けた簾が思いのほか効いてる気がします。

ポイントは、夏はとにかく太陽光を家の外でシャットアウトすること。昔の日本家屋同様、うちでも軒の長さを夏は(高い角度から差し込む)太陽光をカットして、冬は(低い位置から差し込む)太陽光を取り入れるように設計はされているけど「少し軒の長さが短いので、夏は簾をつけてください」とのことで、早速、100円ショップやホームセンターで買った簾をパパッと取りつけてみると、ほんと、日陰ができて涼しくなる。視覚的にも日本の夏らしく(あとは風鈴がほしいけど、どこかにしまって見つからず)。簾、おすすめです。

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 「エアコンのいらない家」の秘密はぜんぜん特別なことじゃなくて、そうした昔の家では普通にやっていた軒を出すこと、簾をつけることで日射を遮ることと、南から北に風が抜けるように窓の位置を工夫すること、水風呂、打ち水、プールなど、昔ながらのこと。

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いろんなサイズの簾を窓に合わせてジャストフィット。

 

一つだけ特別なことがあるとすれば地下室。これは無理してつくってみてほんと良かった…思った以上に涼しい天然エアコン。階段を降りていくとひんやり涼しい。(さすがに先週末、この地下室に30人近く入ったときは、2時間ほどで人の熱気であっという間に暑くなったけど)。うちでは、その地下の冷たい空気をダクトで吸い上げて2fから吹き下ろすようになっている。微弱な吸い込みモードになっていて、それほど効いてる感じはしないけど、少しは効果はあるのかも。夏の寝室には地下室はベストかも。

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天然エアコンの地下室。

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