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KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

Shared Village/都会と田舎の関係をめぐる妄想

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6月6日に正式なオープンハウスをしたばかりの自宅兼シェアスペース、KYODO HOUSE。これから少しずつ、地下のオルタナティブスペースや1Fリビングを使って展示やワークショップ、寺子屋、食事会などやっていきながら、「Art of Living-生きること、くらしを豊かにする智恵や技術」をシェアする場にしていけたらなぁと妄想中。

そんななかで意識せざるを得ないのが、この家が東京にあるということ。僕らはたまたま、祖父母の土地がここにあったので家を建てることになったけど、田舎に比べれば自然は圧倒的に少ないし、都会型の生活は環境面、エネルギーなど、いろんなところに負担をかけて成立していることも事実。

僕自身、この10年あまりは遊びや仕事で、瀬戸内や別府、新潟、金沢など各地の芸術祭、熊野、石巻隠岐など、日本の地方ばかり行っていて、改めて日本の自然の豊かさを体感しつつ、各地でイキイキと活動している人たちに会うなかで、いま、地方こそ先端だし、フロンティア。地方にこそ未来の種があると感じている。「地域創生」が唱えられるずっと前から勝手に動き始めて、どんどん地方を面白くしている人たちがたくさんいる。

一方で、都会に住む自分に何ができるんだろう? 都会での持続可能で豊かな暮らしってどういうものなんだろう?と考えていて……昨年編集してこの春に出版したのが『都会からはじまる新しい生き方のデザインーURBAN PERMACULTURE GUIDE』という本。これからはこの本で紹介したことをKYODO HOUSEで少しずつ実践していこうと思っているけど、そのなかの一つが都会と田舎の関係をもっとよくしていきたいということ。

「人間は自然に内包される」という越後妻有トリエンナーレの掲げる理念のとおり、本来、豊富な自然のある田舎があってこその都会。都会と田舎はつながっているはずが近代以降、分離され、「都会=カッコイイ」として、どこもかしこも都会を目指してしまった結果、限界にきつつあるのが今。僕自身、高校時代は『POPYE』など雑誌を読んで育ち、若い頃は都会の夜遊びが楽しかったけど、今や「シティーボーイ」なんてなんだかダサい言葉の代表のように思える。ついでに「グローバル」とか「インターナショナル」なんて言葉もグローバル資本主義の強欲さが思い浮かんであまり惹かれなくなっている。これからは都会も田舎も世界のどこでも、その場所や人のローカルな魅力を元に百花繚乱の暮らしや文化をつくっていく先にこそ、豊かで持続可能な未来があると思っています。

そこで、KYODO HOUSEもたまたま都会にあるからこそ、日本各地で魅力的な動きをしている方が東京に来たときに寄ってくれて、フーテンの寅さんのように各地でのいろんな話をしてくれたり、地域の美味しいものと一緒にシェアできるような場所になれたらと思ってます。彼らが来るのに合わせて、小さな食事会や寺子屋、イベントなどをやっていきたい。

そんな小さいけど濃い集いが続いていくことで、物理的には離れてはいるけど、想いや価値観でつながった想像上のビレッジができていけばいいなぁと。価値観を共有する面白い人に出会い、誰もがそこから智恵を引き出したりシェアできる想像上のビレッジ/村。それが、徐々にリアルに日本全体に広がっていくことで、未来もきっと今よりだいぶハッピーになるんじゃないか。そのために、KYODO HOUSEも微力ながら、田舎と都会をつなぐハブの一つになっていければと思っています。