作りながら住む
毎朝、大工さんを玄関に迎え、作業しているのを残して仕事に出かけていく。年末から住み始めて一月あまり、そんな生活が続いている。当初からオリエン時にも、あまり(誰かの美意識で)完成され過ぎて息が詰まりそうな家じゃなくて、作りながら少しずつ作っていく「未完成な家」にしたい、とは言っていたのだけど、まさにそのとおりの状況に(笑)。
今朝も大工の牛山さん親子と今野さん、工務店の磯部さんが来て、今週からワークルームのフローリング貼りとロフトの制作予定。全体としては、先週で2階のフローリングが終わり、2Fトイレには仮のドアもついたものの、1Fトイレはまた外されてしまい、洗面室の壁もまだ布で覆った状態。年明け当初の1月末完成予定は、2月末となり、どうやら完成は3月頭の模様。
当然落ち着がないところもあるけど、人間の慣れる力はすごいというか、元々僕ら夫婦にはある種の「鈍感力」があるようで(笑)まぁ楽しくやっています。
先週末、友人たちと掛川に行ったときに「こんどうさん、なんで内装自分でやるはめになってるの?予算なくなっちゃったの?」と言われ(笑)、予算が厳しくなったのも事実だけど、どちらかというと、あえてできそうなところは、自分で作ってみることに価値があると思った次第。
本日発売のアーバンパーマカルチャー本のなかでも書いたけど、自分でつくってみることで作り方がわかる=壊れた時などに直し方がわかるほか、子供にも家をつくる大変さを楽しみながら知ることができる=汚さなくなってくれる?とか、なんでもインスタントに手に入るわけではないことを知ってもらうとか、大変だけど自分でやってみることのメリットはいろいろあると思う。ヨーゼフボイスの「すべての人が芸術家である」という言葉もあるけど、誰もが「消費者」という立場に押し込められすぎているなかで、少しでも「創造者」の部分を取り戻していくことに価値があると思う。
仕事でも、立場柄、ディレクションを行うことが多くなっているけど、改めて自分で手を動かしてつくっていくことも、もっとやっていきたいと思っていたりする。
ほかにも、家を作りながら住むことの利点としては、スイッチやコンセントの位置など、完成されてから入居だと追加費用をとられてしまうかもしれないけど、実際に住むなかでの使いやすさを考えて作ってもらえることもいい。
ほんとの理想は、昔の家づくりのように大工さんが仮屋に住みながら、一年くらいかけて、日の入りや眺めを体感しながらつくっていくことなんだろうけど、少しでもそれに近いことができればと。
そんなわけで、日夜制作が進行中のKYODO HOUSE。週末はたいてい何か作業しているので、DIY体験しに、是非遊びに来てくださいー。DIYでの軽い肉体労働
のあとの銭湯&ビールは最高です。
そんなわけで、まだ家はできてないけど、日々いろんなゲストが。
みんなで集まってできた本の発送作業したり。
早速泊まりにきてくれた元ルームメートの写真家、大脇崇と去年のパーマカルチャーツアーで一緒だった二人、ペンキ職人の新くんカップルと。
松田美由紀さんも遊びにきてくれた。