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KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

ナナメの外壁

外壁が少しずつ貼られてきた。
名和さんとは以前に「この家、通称ナナメハウスって呼ばれるかも(笑)」と話していたこともあったけど、KYODO HOUSEでは、三重の横田製材所と奥多摩の田中製材所で不良在庫化していた、長さも材質もバラバラな古材を、斜めに15度傾け、なるべくバラバラに、凸凹に貼ってもらっている。

通常、縦や横、稀に45度や30度に貼ることはあっても、15度には機能的な意味がないので見たことがない(実は、この貼り方が工務店社長の想定より大変で、工期が遅れてる理由の1つでもあるのだが…)初挑戦してくれている大工さんが、貼り方の工夫を僕に自慢してくれたり…こだわって貼ってくれているのがうれしい。

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ベースにあるのは、名和さんの黒い塗料を重力に従ってキャンバスの上から垂らし、その軌跡を絵画とした「Direction」という作品。僕が外壁をナナメ15度にすることに対して「なんで15度?地軸の角度??」と聞いたところ、いろいろな角度を検証した結果、この角度が一番ダイナミズムを感じたからとのこと。長いこと倉庫に眠っていた木材たちが15度に貼られることで、再び大地から空に向かってダイナミックに伸びていくように見えれば…というようなことも言っていた気が。

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名和晃平「Direction」

個人的には、住み心地や機能性が重視される家に、あえてそんな機能的意味のない角度を持ち込むということが、この家の「アートとしての家」たる所以の一つだと思う。効率性や合理性だけを重視するなら、なるべくすべての工場生産した方がいいし、その究極がプレハブや建て売り住宅だ。余計なものがないミニマルさも好きだけど、昔の日本の家やお寺にあったような欄間の彫り物や天井画など、必ずしも機能だけでないところに豊かさが宿ると思う。

加えていえば、「ナナメ」ということ自体、「ナナメ目線」とか「斜に構える」というか(ちょっと違うか)、縦や横や真っ正面のように安定した、通常のものの見方ではない、新しい見方を指していることも好きだったりする。


うちの1階のリビングダイニングのボックスも、南に真っ正面から向いて太陽光を最大限取り入れられるよう、道路側からは「ナナメ」になっている。このアイデアを最初に聞いたときに、バックミンスター・フラーが通常の「四角」を軸にした建築でなく、合理性を追求した挙げ句に「三角」を軸にしたドームハウスなどを作ったことも思い出しつつ、直感的にいいなと思ったのでした。

そんなわけで、我が家には外も内も「ナナメ」や「三角」がいっぱいあります。

 

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リビングダイニングルーム。奥がキッチン。

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リビングから見える風景。隣の家のスキマから真南の空が見える。

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地下室にもサッシ枠がはまり、だんだん家らしくなってきた。

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24日の完了検査まであと3週間あまり。。床や部屋のドアなど、
相当部分が来年に持ち越しになりそうだけど、なんとか引っ越しができるように間に合ってほしい。。