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KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

2010 カンヌ広告祭 審査員のコメントから

カンヌ広告祭のサイトに出てた審査員の動画インタビューを見てみた。どれも短いのにやけにデータが重くて(自分のPCのせい?)ろくにコメントがないのもあり、もう少し突っ込んで聞いてくれたらいいんだけど…見るついでに訳したので書いておきます。それぞれの該当作についてはこの前のエントリーに。


カンヌの隣町、ニースのビーチ。砂浜でなく砂利。学生の頃にバックパッカーで来てお金がなく、ビーチで知り合った知らないおじさんの家に泊まらせてもらったことを思い出す。子連れで来た今回はまんまと妻がスリに遭った(幸い被害額3ユーロ)ので行く際にはご注意を。

チタニウム部門
今、広告で起こっている一番大きなことで、今年の応募作にはそれほどなかったのはプラットフォーム。私たちは以前に「NIKE+」で以前受賞したけど、あれはオペレーティングシステムの上にある「プラットフォーム」で、ネット上の無料メディアとして、キャンペーンはその上位構造としてあったわけだけど。今年多かったのは「メディア費がゼロ」というもので、「payed media」を買うのではなく「Earned Media」で何らかのコンセプトをバイラル的に広めていくもの。そういうのが本当に多くて、アプリケーションがコミュニティーに結びつけられたような(自分が見たかったような)新しいタイプはあまり見なかった。まぁ、そういうのはつくるのに時間がかかるというのもあると思うけど。そういう意味では今年は「TWELP FORCE/BEST BUY」がプラットフォームのいい例だった。そういうのが来年、もっと見たい。

フィルム部門
(すごい早口だったので要点だけまとめてみた)僕らは今回、パーフェクトなCMとして「OLD SPICE」をグランプリにした。その理由は古いブランドを新しいブランドとしてポピュラーカルチャーの中に生き返らせたから。ブランドエッセンスをアイデアでグローバルレベルでブランド再生させた特筆すべき例。アイデアがいいだけでなくて、エグセキューションもよかった。特にP&Gのようにクリシェの宝庫として悪名高いカテゴリーをフレッシュに生き返らせたと思う。これまでもグランプリ受賞作は常にカテゴリーにインスパイアを与え、革新をもたらすものだったし。何度でも見られるし、これからの僕らの産業のコンパスになると思うし、フィルムを愛する我々にとって勇気を与えてくれるもの。今の時代、スクリーンのサイズはどうであれ、映像は人の心をつなぐものだと思う。今回のもいい映像だけど、大事なのはそれがブランドを生き返らせたということ。人の態度や行動を変えさせるものとして映像がこれほど強い力をもったのもなかったと思う。

アウトドア部門
選ぶのはけっこう大変だった。でもグランプリ「TELE TRANSPORTER/ANDES BEER」はとにかくコンセプトがすばらしい。すごくファニーなアイデアだし、実際に見てすぐ笑ってしまうし。もうひとつの「BE STUPID/DIESEL」はグローバルキャンペーンとしてブランドを新しくしたものとして、そのコピーとビジュアルを審査員みんなとにかく大好きだった。

ダイレクト部門
イギーポップのキャンペーンをグランプリにした。テレコムの会社の広告。まったく新しい企画だと思う。これまで何百本もテレコム系の見たけど、これほど新しいものはなかった。議論の余地もないほどすっきりと決まった。

サイバー部門
コメントなし。。

フィルム・クラフト部門
今回はフィリップスの「THE GIFT」、素晴らしい!インクレディブル!今回は本当にすごいフィルムの中から選べたと思う。

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