KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

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今年のラストインタビュー/岩井主税『KIKOE』

twitterを始めると一日遅れの更新がえらく遅く感じてしまうこの頃(笑)ですが、おととい、映画『KIKOE』の監督、岩井主税くんにTS米田と2人で今年最後のインタビューをしてきました。

「音楽家 大友良英を定点とした ある体系の観察記録」として3年かけ、監督/撮影/編集/インタビュー/配給まで一人で完成させたこのドキュメンタリー映画。ロッテルダム映画祭をはじめ、リスボン、ブラジルなど世界各地他、今も日本各地で上映中だとか。

まさに一人で劇場映画が作れる時代。

面白いのは、この映画、大友さんを追いかけたドキュメンタリー映画でありながら、大友さんについての映画ではないということ。菊池成孔ジョナス・メカスヤン・シュヴァンクマイエル、小幡一枝などなど…音楽、映画、アートをはじめ総勢100人ほどの表現者へのインタビューが、バロウズのカットアップ的岩井くん独特の速いテンポで挿入されるという構成。そんな中から、今の時代の音楽とは、表現とは?というテーマが浮かび上がってくる一つの映像作品と言った方が視聴後感に近い。

僕自身、岩井くんとは2001年頃にとあるグループ展で一緒になって以来、僕のプロジェクトで映像をお願いしたりと旧知の仲でもあり「久々に飲もう!」と取材も兼ねて彼の近所、神楽坂にあるやき鳥処「鳥しづ」へ。


今まではあまり行かなかったけど、最近は神楽坂とか新宿とか浅草とか…お洒落じゃないオッサン系な街が好き。


初めて食べた鳥の'とさか'部分ほか、どれも絶品。

話しは、映画を撮ろうとしたきっかけから、映画の編集でこだわった部分について、そして、今、一人で映画を作るという状況について。これまでの自主映画との違い、書籍にも通ずる映画の流通システムの問題、アーキテクチャとコンテンツの関係についてなど…。2次会に場所を移しても話しはまだまだ終らず、この日は一旦お開きで来年へ持ち越し。それにしても、僕らどれだけ話し好きなんだか…(笑)。


「鳥しづ」のおかみさんと。

インタビューは季刊誌『広告』の次号ほか、TOKYO SOURCEウェブサイトで来春に公開予定!お楽しみに!