KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

プール

太陽がさんさんと差していると、なんだか水に入って日向ぼっこしないと損をしたような気持になるのはいつからなんだろう。初めて行ったギリシャで美しい小麦色に日焼けした白人女性を見た時からか、サーファ−文化の名残で大学時代に仲間と夏には急いで海に日焼けをしにいったからか、ともあれ、この夏はビーチでもなく、地元の区民プールによく行っています。目黒川沿いの屋外50メートルプールで200mほど泳いだ後は、ごろんと横になって本や書類を読んだりしてぼーっとするという、たった200円で味わえる小市民的贅沢。目黒区民でよかったと一番思える時間だったりする。

平日の午前中なんかに行くと案外、夏休み中の学生でもない、僕のような何をしてるのかわからない男ひとり、という人も結構多い。夜の仕事をしているのか、僕みたいに時間が自由になる仕事なのか、そもそもこの不況で仕事もないのか(それらしき人もけっこういる気がする)わからないけど、誰も彼も水着いっちょうで、ごろんと横になって肘をついて本を読む黄金ポーズ。

それを見ていて思い出したのが、ずっと昔、トヨタカップでの「皇帝」ミッシェル・プラティニの、芸術的ゴールをオフサイドと判定した無粋な審判に抗議するようにフィールドにねっ転がった優雅で不遜なポーズが、当時小学生だった僕にとってもとにかくかっこ良かった。画像検索してみたらありました↓ フィールド上でこんなポーズをとったサッカー選手を他には知りません。

あと、プールというと思い出すのが美術家、エドワード・ルシェの「9 SWIMMING POOLS」。題名通り、9つのスイミングプールが入ってるという、言葉と写真がそのまんま同じであることが主旨の、現代美術家が写真を使い始めた頃の古典ともいえる写真集。表紙もシンプルで美しい。

そして、水のないプールもスケータ−にとっては格好の遊び場になる。そんなアメリカ西海岸の空っぽのスイミングプールを撮った平野太呂による写真集。

POOL

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そういえば「水のないプール」という映画もあったのを思い出した。未鑑賞。

水のないプール デラックス版 [DVD]

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そんなわけで明日もまた、プールに行ってきます。