KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

渋谷、六本木、水戸、別府、寿町

渋谷にて、SHIBUYA PUBLISHING BOOKSELLERSでTSがらみの打ち合せ→近所のカフェでTSの定例ミーティング。米田、サトコ、坂口くん他、先日メールをくれた斉藤くん、茂木さんの新しい2人とともに、NOJYOも合流。

その後、六本木で一夜かぎりで朝まで行われている六本木アートナイトへ。行くのが面倒…という思いも少しあったけど、行ってよかった!

ヒルズ界隈に点在するアート作品を覗いてから、カフェで行われていたトークショーへ。水戸芸の「カフェin水戸」、「BEPPU PROJECT/混浴温泉世界」、「KOTOBUKI CREATIVE ACTION」の3つの地域で、街とアートが結びついた事例を聞く。別府へは正月に行ったばかりで記憶も新しいが、水戸はもちろん、ドヤ街として知られる寿町も、「クリエイティブアクション」で何かが変わりつつある予感。

個人的に最近、こうした街でのアート展によく行っているけど、それは時にいいのに遭遇した場合のオドロキや感動が、美術館やギャラリーでのそれよりも高いような気がするから。最近でいえば、ミュンスター(ドイツ)スカルプチャープロジェクトだったり、越後妻有トリエンナーレや、直島だったりするのだが、場所に即した(サイトスペシフィックな)作品が土地のパワーと重なった時の体感、ドキドキ感がたまらない。

今日のヒルズにしても、こんな不況の時代でも、そこにアート作品があると、少し不穏で流動的な空気が流れるというか、なんだか自由で楽しくなる。まさに、トークの最後で森美術館の館長の南條さんも言っていたように、アートが社会に何ができるのか?が問われ、(潜在的に)求められている時代なのだと思う。


藤原隆洋による回転式巨大バルーン 《into the blue》


ヤノベケンジによる機械彫刻《ジャイアント・トらやん》


中谷芙二子による霧とライトのインスタレーション 《霧の庭:毛利庭園 (#47662) 》


ドゥ・ジェンジュンによるインタラクティブアート 《私はあなたの跡を消す》


開発好明による発泡スチロールのインスタレーション 《森の中の発泡庭》


トークを終えた水戸芸の学芸員、竹久さんに(元?)上司のキュレーター森司さんを紹介してもらい、みんなで屋上で設置作業中の日比野克彦さんのもとへ。夜空の下で、巨大な風船彫刻(?)がブワーーーっと膨らむ。

去年、『広告』の文化デザイン会議特集で、日比野さんと森司さんらのトークの記事を校正したものの、実際にはお会いしてなかったのでうれしい出会い!

その後、竹久さん、アートプロデューサーの橋本くん、混浴温泉世界の関さん、BOAT PEOPLE ASSOCIATIONの墨屋さんらと四川鍋屋へ。渋谷、六本木、水戸、別府、寿町…続々と、アートの力で面白くなっていくいろんな街の空気を体感した夜。