KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

北京には行ったけど、オリンピックは見ていません。

先週末に帰国しました。帰国後に会った人に、ふとしたはずみで北京に行ってたことをいうと、必ず「オリンピック見た?」と聞かれ、「見てない」というと決まって「???(じゃ、何しに行ったの)」となり……話すと長くなるのでめんどくさい…(笑)。

ともあれ、この時期の約2週間の北京滞在はほんと有意義だった。
まずは、環境活動家、ポール・コールマンさん夫妻に出会えたこと。帰って来た今、彼のこれまでの人生を奥さんの木乃美さんが書いた本を読んでいるところだけど、約10ヶ月間、中国を自分の足で歩いて木を植えてきた彼らに中国の現在のリアルを聞けたのは、ほんと興味深かった……中国の空気の汚さ、とくに水の汚さ。川を緑に着色してるって話には驚いた。これからの環境にとっての水の大切さ。

中国の開かれた部分と閉じた部分、詐偽の部分について……ただ、彼は一方的に中国を批判していたわけでなく、美しい部分や、いい人にも多く会えたことも強調していた。

木を植える男 ポール・コールマン 4万1000キロ徒歩の旅

木を植える男 ポール・コールマン 4万1000キロ徒歩の旅

そして、ポールに合流するため北京に集まった仲間たちと一緒に過ごせこと。北海道から来た、アースワォーカーの「長男」の中渓さん、エチオピアで植樹をしている鉄平くん(フー太郎の森基金)、エコ研の明石さん。あと、北京に文化庁の派遣アーティストとして行っている岩間賢さんに会えたこと。岩間さんには僕ら全員を家にずっと滞在&案内までしてもらい、ほんと謝!謝!謝!

そんな岩間さんに知り合えたきっかけが、もともとはTOKYO SOURCEだったというのもオドロキ!!
TSに掲載されている土屋貴哉さんの友人だった岩間さんが、話を聞いてTSのサイトを見た時にトップに載っていたのが前述の中渓さんで、そこからリンクでポールさんのことを知り、彼が北京に向かって歩く事を知ってメールしたのが、知り合ったきっかけだったのだそうな。

岩間さんを通じて、「すごいことになっている」北京のアートシーンを実際に見れたことも大きかった。噂には聞いてたけど、とにかく規模がすごい。ハコがすごい。肝心の中身にはあまりピンとくるものが少なかった気もしたが、それでも、とにかくお金がすごく動いているということ。バブルかもしれないけど、中国の大きさと底力を感じた。

もうすぐ広州ビエンナーレも始まるし、上海ビエンナーレももう始まっている。オリンピックが終わっても、中国のア−トシーンは必見です。