ロハス・ワールドリポート
ロハス・ワールドリポート―人と環境を大切にする生き方 (ソトコト新書)
- 作者: 木村麻紀
- 出版社/メーカー: 木楽舎
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
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「LOHAS」という言葉自体は、「スローライフ」という言葉とともに日本ではなんだか一時の流行のように消費されてしまっている感もあるけど、未来へ向けて持続的な生き方をしようというこの考え方は、流行とかそういうものではなくて、静かに少しずつ浸透していく類いのものだと思う。
この本によれば、アメリカで1998年に行われた調査で、信心深い伝統派(Traditionals、米成人人口の約24%)、民主主義と科学技術を信奉する近代派(Modern、同約48%)に続く、第三の市民層としてLOHASな志向をもった「生活創造者」(Cultural Creatives)が存在することを明らかにしたという。
60年代以降、大量生産、大量消費を前提とした拡大や競争の行き過ぎへの反発から徐々に数を増やしてきたLOHAS層は、2000年の段階では少なくともアメリカの成人人口の約26%。約3割。EU内でも、成人人口の約35%がこの層にあたるという。全世界で約1億3千万人いるという。
日本でも、2005年の調査によれば、LOHAS層=生活創造者は約3割(29.3%)だそう。実感として、僕はこの層はこれから確実に増えて行くと思う。おととい、安倍首相の情けない辞任劇があったけど、今後、以前にTSでインタビューした渋谷区議のハセベケン(green bird)のように、この生活創造者層から政界に出てくる人もきっと増えてくるはず。というか、そうなってくれれば投票したくなるんだけど。
ちなみに、冒頭にある18項目の「生活創造者度チェックリスト」ってのをやってみたら、意外にも「具体的に今、ボランティア活動をしている」という項目を一つ覗いて全部あてはまってしまった。なんとなく複雑な思いだが、僕もどうやらこの第三の層に属しているらしい。
PS:後日、下の2冊も一気に読みました。「ロハス」は単なる流行じゃないです。といっても流行に終わってしまうとも思うけど、持続的な暮らしとか、個人がほんとうの豊かさを考えて行動していくという思想は普遍的なものだと思います。
- 作者: 相原正道
- 出版社/メーカー: 木楽舎
- 発売日: 2006/07
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