久々の休みで本3冊。
- 作者: 太田光
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2006/12/15
- メディア: 単行本
- クリック: 13回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
プロフェッショナル進化論 「個人シンクタンク」の時代が始まる (PHPビジネス新書)
- 作者: 田坂広志
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/04/19
- メディア: 新書
- 購入: 5人 クリック: 83回
- この商品を含むブログ (46件) を見る
知識社会とは、知識が価値を失っていく時代。智慧が価値をもってくる時代。理論や知識よりも、心を動かす言葉の重要性。物語、エピソード、寓話の有効性。個人メディアを持つ事の重要性。ギブ&テイクではなく、ギブ&ギブの大切さ。自分らしさを求め続け、自分ならではの思想を育むこと。体現すること。それによってブランドではなく、信頼を得ること。
- 作者: 田坂広志
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2005/11/25
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 115回
- この商品を含むブログ (35件) を見る
・螺旋的発展の法則。
・否定の否定による発展の法則。
・量から質への転化による発展の法則。
・対立物の相互浸透による発展の法則。
・矛盾の止揚による発展の法則。
僕自身、2年ほど前に、身の回りから様々な反対語を100組選んで、それぞれの概念の間を考えるための本をつくった(『100bitー新しい世界のために』仮題/進行中)のだけど、そこでやろうとしていたことが実は、ヘーゲルの弁証法にとても近かったことを改めて知る。2つの両極の概念の間を考える、対話が広がるためのベースとなるものをつくりたいと思っている。
この世界にある様々な概念の矛盾を機械的に否定しないこと。矛盾を弁証法的に止揚していくこと。ちなみに「止揚」とは、「それは、互いに矛盾し、対立するかのように見える二つのものに対して、いずれか一方を否定するのではなく、両者を肯定し、包含し、統合し、超越することによって、より高い次元のものへと昇華していくことです。」
例)アナログーデジタル 懐かしいものー新しいもの
営利企業ー非営利組織 資本主義ー社会主義 東洋ー西洋
(今はこの両世界・考え方の止揚が進行中だという結論に同感)
最後に気になった言葉。
「割り切り」とは、魂の弱さである。「矛盾を前に、割り切ることなく、格闘しつづけること。」
普段の仕事でもいろんな事情を前に割り切ってやるのは簡単かもしれない。でもそれは、逃げること、諦めることだし、体面だけ繕って自分を守ること。結局は自分のエネルギーを自分にとって意味のないことに使うことになるし、その後も、そういう人には常に「割り切ってやってください」というような仕事しか来ないだろう(それでいいならいいけど)。割り切らないで、最後までいいものをつくるために格闘しつづけたい。