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KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

「ボイスから始まる」

もう一冊、しばらく前から気になっていたヨーゼフ・ボイスの本を読了。以前にヨーロッパの美術館を回ったとき、どこへ行っても彼のなんだか重苦しいフェルトやら蜂蜜やらのインスタレーションに出くわして、正直あんまり好きな方ではなかったんだけど、ようやく今、彼の仕事を再発見した気が。ちなみに以下が、筆者によるボイス思想の根幹をなすという「等式」らしい。

人間=創造性=自由=芸術

「すべての人間は芸術家である」という言葉を言ったのも彼なんですね。すべての人間には創造性=自由があって、それこそが人間にとって一番大切なことなんじゃないかと。同感。ボイスは当時から理性でがんじがらめになった社会に対して、感性とか霊性を大切にしろ!と、アートによって人間を、社会を変えて行こうとしたらしい。そして後年から彼の作品はいわゆるアートではなくなり、今で言えば教育とか、環境運動とか(当時から木を植えるとかやってたのか)、政治運動と呼ばれるものになっていく。この辺は彼のファンでも評価の分かれるところみたいですが、ちょっと前にインタビューで今、アートにも「1.0」「2.0」の2種類に大きく分かれてきているという話をしたけれど、彼は当時から、途中から「アート2.0」の方に行った人なんですね。アートの力って究極的には個人に基づいた表現だと思うし、「2.0」的にその元が拡散していくことによって強度が弱まることが多い。また、ひとつの文脈から外れていくと元の文脈の中では評価されなくなるけど、今、僕は、そういうアートだとかアートでないとか文脈も関係なく、ひとりの人間のした仕事の総体としてボイスに惹かれました。以下、ボイスの系譜メモ。

デュオニソス→ニーチェ→ボイスーフルクサスオノ・ヨーコ→A・ワォーホール→フェリックス・G・トレス→?

ボイスから始まる (五柳叢書)

ボイスから始まる (五柳叢書)