KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

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政治的な話、憲法9条について。

久々に友達のブログを読んで共感するところがあったのでTBなんぞしてみます。
こういう政治的な話って(実名ブログだけに)下手なことを書くとバッシングを受けそうで、なんとなく面倒くさい…。それってやっぱり、友人が違和感を感じた頑固親父風の喫茶店マスターのように「宗教と政治の話はしない方がいいぞ、それが上手く生き残るコツだよ。無駄に正義感を振りかざしても意味がないんだから」という事なかれ主義、そして「余計な火の粉が飛んでくるのを前もって避けよう」自分中心主義。ちなみに広告の世界でも政治と宗教は事実上タブー。ちょっと前に読んだ哲学者、内田樹さん監修の本「9条、どうでしょう?」の冒頭にも、内田氏が書き手を選ぶのにいかに苦労したかが書いてありました。プロのライターも憲法問題なんかについて書くと仕事を失うかもしれないからと避けたがるらしく、内田氏は最終的にライターとしての仕事を失っても困らない人を選んだとか(そのせいかこの本、かなり4人の論客の本音が書かれていてわかりやすいっす)。

9条どうでしょう

9条どうでしょう

でも、友人も書いてるように事なかれ主義=自分のことしか考えていないんじゃマズいんじゃないかと。だって、今回の憲法改正の問題って、結局は僕らやその後の世代に直接関係してくる話なんですよね。

実は僕も、国民投票法案についても今さっきwikipediaで読んでみてようやくわかってきた程度なんだけど、恐ろしいです…この法案が通ってしまった今、ほんとに憲法9条が改正される恐れがあります。投票率が低くて過半数!をとってしまったら…本当にあり得そうなのが怖い。徴兵制になって戦争に行かなきゃならないかも?絶対イヤです。

憲法9条

日本国民は正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し
国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は
国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する。

前項の目的を達するため陸海空軍その他の戦力は
これを保持しない。国の交戦権はこれを認めない。

僕は憲法9条改正には反対です。
反対の理由は直感的なところと、細かな点は先の内田氏監修本にあった4人の意見の綜合ーけっこうややこしくてうろ覚えですが…思い出しつつ書いてみます。

事実として日本はこれまで戦後60年以上、今の憲法で国家としては一度も戦争を起こさず、一人も外国人を殺さずに来たのに、なぜ今、その歴史を変えようとしているのか?いろんな問題はあれ、結果として平和な日本が続いて経済発展できたのは憲法9条のおかげなわけで、現状維持でいいじゃん!(こういう時は思い切り保守的です、はい)。
なぜ今、憲法改正して戦争できるようにしようとしているのか?やっぱりどこかの国みたいに誰かの利権?それとも事実上世界でも有数の軍隊という自衛隊の存在と憲法の辻褄を合わせる?辻褄合わせのためだけに憲法を改正するの?自分の国を守る当然のことのために憲法改正するんだという話もあるらしいけど、たとえ多少カッコ悪くても、日米安保条約の下、このまま自衛隊を持ってアメリカに守ってもらえばいいじゃん。万が一、自衛隊じゃなくてちゃんとした軍を持ってアメリカとタッグ解消なんて言うんだったらその方が怖い。

外国で戦争があっても、憲法9条のめざす「平和」に誇りをもって「9条を盾に」今までどおり武力解決には参加せず、平和解決の道を探る手助けをした方がいい。一見かっこ悪く見えようと、卑怯に見えようと、今までどおりお金とか民間人を送ること(下手に軍隊に見える自衛隊を送らない方がいい)。

とにかく力に対して力で、新たに余計な血を流すことをしないこと。アメリカみたいなことをしないこと。復習の連鎖を起こさないようにすること。
ガンジーの「非暴力」、坂本龍一の「非戦」。ジョン・レノンオノ・ヨーコの「Imagine」。
爆笑問題の「憲法9条世界遺産に!」賛成!

憲法九条を世界遺産に (集英社新書)

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Imagine

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