KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

TSを「三位一体モデル」に当てはめて考えてみる

SHOW CASEのムードに刺激されてか、初日には会場でTSの相棒、米田君とTSの今後についてディープに話す。2年前に開始し、様々な分野の表現者との対話を通じて、未来を面白くする価値を探ってきたTSですが、インタビューした表現者との「共犯」が増えてきている関係で、表現者/新しい価値の「証人」となるインタビューのペースが鈍っているのも事実。それを先日の中沢新一氏の「三位一体モデル」に当てはめて考えてみたら、以下のようになるかと。

「父」:未来を面白くするための価値 
「子」:それを受信している様々な分野の表現者たち
聖霊」:インタビューを通じて編集するTS

ここで言う「聖霊」っていうのは、増殖性をはらんだ不安定で予測不能な何かのこと。インタビュー/対話って、そもそも他人と言う自分とは違う世界と触れ合うこと=増殖性をはらんだ不安定で予測不能なものだと思う。僕らはもともと、そこを楽しむためにTSを始めたというところもあるんだけど、ウェブシステムをつくる技術上などの制約で、とりあえず出来る範囲でシンプルに進めてきた。でも今、改めて、TSの「聖霊」部分をもっと増大させていくべきなんじゃないかと。当初からやりたかったソースやインタビュイーのクロスリファレンス/関係ダイヤグラムのしくみや、リコメンドやコメントを入れたりのTSのウェブ2.0化、TS2.0化。

また、インタビューのやり方自体にも、インタビューを受けた表現者が次に別の表現者をインタビューするとか、インタビューをする相手の選択に偶然性を入れてみたり、インタビュイーももっと流動化させていったり…TSを僕ら自身がもっと楽しみながら、面白くしていきたい。