TAKESHI'S
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2006/04/07
- メディア: DVD
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たしか、カンヌで観客が唖然としたとか、大ブーイングだったとか、大絶賛だったとか評価は忘れたがけっこうな問題作と言われていたように思う。
実際見てみて、はじめ驚き→困惑→唖然→退屈→痛快→爽快→感心!
これ、「ソナチネ」に次ぐ傑作なんじゃないか?もちろん興行収入は散々だろうし、カンヌで流れた時の外国人観客の困惑も目に浮かぶけど、映画を面白くするとかそういうことじゃなくて、映画をぶっ壊す&再構築するゴダール的な実験精神は満載。
あらゆる登場人物が同一映画内で、別役で登場したり、
同じ台詞を複数の登場人物がしゃべったり、
同じ台詞を複数のシーンでしゃべったり、
武の過去の映画のシーンが突如出てきたり、
過去の映画と同じシーンでまったく違う(ふざけた)ことが展開したり、、、
彼自身の過去の映画や、映画の文法そのものが解体されまくってまた再構成されたような作品。いやー、ベネチアやカンヌまで穫って、さらにそこでまた崩しちゃうとは。恐るべきおっさんだ。