KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

水戸芸のグラフィティ展のことも

もう終わってしまったけど、写真家の高田洋三くんらと4人で行った水戸芸でのグラフィティー展のことも、やっぱり書いておきたい。今やすでに消す作業中なのが、水戸芸キュレーターの森司さんのブログに載っているが、国内初の美術館でのグラフィティー展、2時間程かけて行った甲斐があった。

デパートが2件も潰れている、どこかうら寂しい水戸の街にやけにグラフィティーが似合っていたのも皮肉。でも、あれだけ巨大な壁画が街中に溢れれれば、子供たちはさぞわくわくするだろうな。街中にグラフィティがあるのだから、水戸芸そのものの外壁にもグラフィティーがあれば最高だったけど、諸事情で難しかったんだろう。

館内での展示も、特に入ってすぐの部屋のインパクトはすごかった。でかい部屋の真ん中にめちゃめちゃにペイントされたクルマの残骸と、まわりにはタイヤとか鉄板とか、街のがらくたがゴロンと置いてあって、そこら中に置いてあるラジカセからはヒップホップが流れてたりする。美術館がここまでワイルドに「汚された」のを見るのは、それだけで開放的な気分にさせられる。

そしてそこを抜けると、TSでもインタビューしたKAMIとSASUによるペインティングのある天井の高い部屋。彼らはやはり群を抜いていた。彼らの平面に描かれた壁画というより、壁から天井までつなぐKAMIの太い線が空間全体を活性化させていた。とにかくすげー、ライティングでした。拝。