KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

ベネチアから帰って以降のこと

一週間のベネチア行きという勿体ないような夏休みから帰って、今ひとつ自分のテンションが上がらない日々が続いている。別にベネチアビエンナーレがすご過ぎたから、というわけでもない。ビエンナーレについては、近く一部リニューアルしようとしてるTOKYO SOURCEで書こうと思ってるけど、今月のBTでもかなり詳しく載っているものに大筋では異論はない。フェミニズム、政治色の強い作品、一発ギャグ・ウケ狙い的作品の多さ(そして外している)…。写真に載せているハリウッド映画を編集して父像と母像だけを抜き出して見せたキャンディス・ブレイツの「MOTHER/FATHER」は音の編集のタイミングも絶妙で出色に面白かったが。

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率直な感想として、いくつか小品で面白いなという作品はあったものの、4年前に初めて行ったときのように全体的に琴線に触れる作品が多く、ドキドキしまくり…ということはなかった。それが4年前と今の僕の現代美術との距離感の違いから来るのか、今回監修した女性キュレーター2人の選択によるものなのか、たぶんその両方だとは思うが。あえて言えば、あそこにあった作品の多くよりも(単純に比べられないが)TOKYO SOURCEで扱ってるような作家の作品の方が面白いし、日本にいても見ようとすれば、けっこう面白い作品は見られるということだ。

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BTでの奥村君によるガンダム展レポートによれば田中功起の新作も相当面白そうだし、彼の3会場での個展ももうじき始まる。NAdiffで立ち上がる「アートの山」も相当にコアで面白そうだ。先日まで銀座のヘルメスでやっていたロンバルディの展示も見応えあったし、もうすぐ木村友紀も出る横浜トリエンナーレも始まるし、TS02でインタビューした土屋貴哉の個展ももうすぐだ。金沢美術館のマシュー・バーニーは見逃しちゃったけど、とりあえずまだ見に行けてない愛知万博には終わる前に行っておきたい。

ここ数日はお茶のCM仕事とデジカメCMの仕事と並行して、TOKYO SOURCEで今日アップ(もうすぐ)予定のストリート・アーティスト/ペインターであるKAMIの原稿の仕上げと、土屋君の個展のパンフに向けて文章を書く。KAMIについては今回は初めて顔出しできないポートレート。撮影してくれたNOJYOも笑いながら困ってたが、ともかくお楽しみに。

後はTOKYO SOURCEで9月18日に今までインタビューした表現者やカメラマンを呼んで初のパーティー!!!をすることになっている。詳しくはまた後でお知らせしますが、これも楽しみ。