KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

エスプレッソマシーン、ミキサー、8冊の本。

ちょっと前に、ついに10年来の念願だったエスプレッソマシーン(デロンギではないが…)とついでにミキサーを導入!我が家でおいしいコーヒーとバナナジュースもつくれるようになった。たったこれだけのことが、けっこう嬉しかったりする。コーヒー党なもので(家に来たらもれなくおいしいコーヒーをごちそうします)。

先週は、新規の広告仕事の合間に、TSの田中功起(明日公開)と木村友紀(6/23公開)の原稿をほぼ仕上げる。前者は二人の校正の結果もの凄く長くなり、後者は逆に短くなった。ついでにこの9月に3カ所で連動開催される田中君の個展のプリビューをARTiTに書き終える。それにしても、インタビュー前のリードというやつに、えらく手間取った。リード文ってどういうのが理想なんだろう。

そして忘れたころに届くアマゾン.コム。TSのインタビュイーから紹介される本などが増えたためランダムさもさらに加速しているような。それにしても、先日AERAでアマゾンのひどい勤務状況を読んでからは、僕が気軽にワンクリックしたそばから猛スピードで実際に人が本を探しまわっている状況をついつい想像してしまう。以下、最近読んだ(途中のものも含めて)印象に残っている本を挙げてみる。


Hans Ulrich Obrist: Interviews

キュレーターのハンス・ウルリッヒ・オブリストが数年かけて世界中の66人のアーティストや建築家にロングインタビューした本。日本人ではオノヨーコやSANAA磯崎新などがいる他、とにかくメンツが豪華。英語版でかなり分厚いが、少しずつ楽しみながら読み進めている。TSでも多いに参考にさせてもらっている。



壁の文字?ポール・オースター全詩集

ついに出た全詩集。即買いしたのはいいが、
その日のうちに読みながら酔っぱらってどこかに置き忘れる、
それでも欲しくて2冊目を買った…。


どうして僕はこんなところに


何気に初めて読む彼の本。
乾いた冷静な文体と、話しが面白い。



デザインの生態学?新しいデザインの教科書

友人の藤田六郎氏とともに編集に関わったというTSの田中功起君に薦められる。深沢直人とアフォーダンスの佐々木政人らがつくる「デザインの教科書」。脚注も含め、かなり密度が濃い。


絶望・断念・福音・映画?「社会」から「世界」への架け橋(オン・ザ・ブリッジ)

映画や小説をネタにそこに表現される<社会>と<世界>の関係を考察する刺激的な1冊。「アメリカン・ビューティー」「海辺のカフカ」「マトリックス」「マルコビッチの穴」など最近の多くの表現に共通する<世界>への敏感さという捉え方に、僕自身も去年ごろから気になっていたことのひとつの回答を見た気がする。



デジタルのおもちゃ箱?MITメディアラボから見た日本

デジタルはこれからどこへ向かうのか?
MITで教鞭をとる著者がデジタル・通信・メディアの未来を
やや楽天的に語りまくった本。2003年発売。



FILING?混沌のマネージメント


HAPTIC ?五感の覚醒


上に挙げた深沢氏も原氏も、優れたデザイナーには思想がある。
「混沌をマネジメントする」方法としてファイリングに焦点をあてた
「FILING」は自分の「編集」への興味と共振するところも多く楽しめた。