KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

Variations on a Silence

<面白そうな展覧会情報>

Variations on a Silence
反転し、変奏されるノイズ

「Variations on a Silence リサイクル工場の現代芸術」は、東京湾の人工島に立地する完成したばかりのリサイクル工場という希有な空間に、国内外で注目を集める6組のアーティストたちが介入するこれまでにないアート・プロジェクトです。
操業開始を待つ工場、しかも対岸には羽田空港が位置し飛行機が頭上をかすめて行き来するという、通常の美術館とは懸け離れたランドスケープサウンドスケープのただなかで、その強烈な物理的・社会的環境とアーティストたちの創り出す作品とが干渉し、多様に響き合います。環境に内在しつつ、環境をリミックスし、再構成し、再び環境へと挿入すること。このリサイクルとフィードバックのプロセスによって、日常的な風景にノイズが混じり、ノイズは耳をそばだてるべきものへと反転し、そして様々に変奏されていくことでしょう。(リードより転載)

参加作家:刀根康尚/クリスチャン・マークレー/近藤一弥/ポル・マロ/710.beppo/平倉圭
会期:2005年5月13日[金]→ 29日[日](会期中無休)
開館時間:13:00→19:00(日曜日は12:00→17:00)

今週末にでも行こうと思ってますが、
すでに行った人いれば感想など聞かせてください。

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昨日、行ってきましたっす。
安部公房の幻の遺作を元にした映像インスタレーション「飛ぶ男」をはじめ、クリスチャン・マークレーの携帯の画面を使った携帯の解体工場の映像や、延々と自販機などを壊し続ける映像と冷静なテキストを対置した作品など、リサイクルを共通テーマにした作品群は、羽田空港の向かい(会場でもひっきりなしに飛行機の爆音が聴こえる)、殺伐とした場所(ついつい死体が埋まってるんじゃないかと想像してしまう)との双乗効果で印象に強く残りました。壊すこと、リサイクルするということを淡々と見せられることで、つくるということの意味を改めて考えさせられたり。帰りには、大森駅前にある、とんかつ「丸一」に久しぶりに行って、個人的に「東京ナンバーワンとんかつ」を再認識。