KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

そろそろ本当のことを言うべき

「アートでもそろそろ本当のことを言うべき」って言ったのは、先日TSでインタビューした田中功起くんだけど(彼の言葉の真意は今月末にアップされる原稿:TS-007で)、アートに限らず、何に関しても「本当のことを言うべき」だなと改めて感じていて、この頃意識してそうしていこうと思っている。それは日頃、僕が本当のことを言ってない、ということの裏返しでもあるんだけど。

こんなことを書くと、身の回りの友人は「何言ってんだよ、おまえいつでも思った通り口にしてるじゃん」と思うだろうけど、一応、会社員で、クライアントとマスとの橋渡しを生業としている僕は仕事関係上では特に、多くの場合本当のことを言っていない。本当のことを言っちゃうと星飛雄馬の親父がちゃぶ台をひっくり返すみたいなことになっちゃうので、ついつい口をつぐんでしまう。そんなのが言い訳に過ぎないことも分かっている。実際に、僕がリスペクトする人たちは、ちゃんと本当のことを(時にはひどいことを)言っている。それはとても勇気のいることだし、言ったら言ったなりに、後で責任が生まれる面倒なことなのだ。そういえば、昨日久しぶりに買ったサッカーダイジェストでお目にかかったセルジオ越後も、いつも毒づいてる。端から見れば、そういうキャラで売ってるからとも言えるかもしれないけど、彼は彼なりに、言った責任はとっている。

別に仕事に限らず、本当のことを言わないと何も変わっていかない。本当のことを言わずに黙っているのは、その場は楽だけど後々、精神衛生上も良くない。だからちょっと面倒くさいけど、これからはいつも、本当のことを言っていこうと思う。こうやって、たかがブログなんかに文章を書くときも、「〜のようだ」とか「〜らしい」とか「〜かもしれない」と逃げないで、なるべく言い切っていこうと思っている、今更ながら。