KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

今、この時期、中国で思うこと

日曜から再び、CMの仕上げ作業で中国に来ている。
昨日まで上海での仮編集を終え、明日の試写に向けて夜に武漢入りしたところ。

ニュースによれば、今、日中関係はえらいことになっているらしい。
幸い、まだ肌身では感じないものの、上海で留学生が殴られたとか、北京で1972年以来の1万人の反日デモがあったとか聞くと、おちおち出かけられない。中国では、日本人はまだまだ外見で見分けがつく。

ホテルに戻って、歴史教科書問題や、過去の日中関係の歴史をサーチしてみる。初めて悪名高き「新しい歴史教科書をつくる会」のホームページを見て驚く。ひ、ひどい、危険…。どうやら日本と中国の過去の歴史の問題は、この教科書問題に象徴されているらしい。

要は問題は日本という国が、過去の過ちを外国に対してしっかりと認めて謝罪、反省していないというところにあるらしい。そりゃ、人殺しとか従軍慰安婦とか、戦時中にひどいことをやらかしておいて(程度は諸説あるだろうけど、無いところに煙は立たない)、それを無かったことにしようとか、あれは「侵略」じゃなくて「進出」だなんて言っているようじゃ、反感を買うどころか、そもそも許してもらってなくてあたりまえじゃん。

そんな中で、毎年の謎である首相の靖国参拝(戦死者の霊を祭るというのは分かるけど、外から見た自分の立場を考えてくれ)やら、アホ政治家による不用意な発言がほぼ定期的に漏れ、そんな彼らが構成する国の常任理事国入りのニュースが起こる。怒りが噴出するのもある意味、当然といえば当然だ。

それにしても、今回のデモなんかを見ても、若い世代がそこに多いところが恐ろしい。(そういやサッカーの試合で日本が大ブーイングを買ったというのだって、サッカーの観客は若者が多いはず)これまで反日感情を持っているのは、あの時代を体験した高齢者だと勝手なイメージを持っていたけど、そうじゃないらしい。「怒り」は時々消えているように見えても、無くなったわけじゃないのだ…。

どうして、こうなのか…。

参考:
http://ja.wikipedia.org/wiki/歴史教科書問題
http://www.tsukurukai.com/02_about_us/03_move_02.html新しい歴史教科書をつくる会