KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

変貌する風景・写真ーSITE GRAPHICS

昨日、天気がよかったのでスクーターにのって川崎市民ミュージアムで開催されている「SITE GRAPHICSー風景写真の変貌」を見に行ってきた。ここって遠い印象があったけど、バイクでならわりと近い。多摩川沿いの緑が気持ちいい。

会場に着くと、出展作家のひとりでトーマス・ルフのクラスにいたという土屋紳一氏とキュレーター深川さんによるデッセルドルフ事情紹介をやっているのに途中から参加。スライドで紹介されてたルフの自宅のでかさと豪華さにはびっくり。となりにはグルスキーも住んでいるとか。やっぱり仲がいいんだな、あの二人は。

写真展の方もなかなか面白い。若手10人に合わせて、風景写真を変貌させてきたベッヒャーや、杉本博司畠山直哉などのほぼ巨匠たちの作品も展示されている。仮設壁での展示は相変わらずどうかと思うけど、ここ20年くらいの風景・写真の変貌をざっと見るにはうってつけ。

特に気になったのは片山博文による「Vektorscapes」。実際に公共スペースで写真をとり、後からそれをもとにコンピュータ上トレースしてつくられている。写真、というか絵である。見てすぐに紙で風景を再構成したトーマス・デマンドの写真を思い浮かべるけど、こっちはそれよりもさらに「完全な風景」。現実にありそうな風景なのに完璧すぎて現実感がない。

その後、多摩川沿いの風景が気持ちいいギャラリー、Art & Riverbankへ。
以前にAppelで知り合った杉田敦さんが関わっているギャラリー。この日まで「サイトグラフィックス」と関連して同じ作家による展示が行われていて、片山くんにも紹介される。彼にも今度TOKYO SOURCEで話しを聞きに行くかもしれない。