KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

NY便りその5・Dia Beacon

早起きして、コージ、セイジ、さやの3人でNY郊外にある巨大美術館、Dia Beaconへ。マンハッタンから電車で約1時間半。ハドソン川の脇をゆっくりと進む。のどか。
beacon


工場の跡地を改装したというスペースは、ほんとに巨大だ。ほぼ1フロアーしかないのに、MOMAよりも広いとか。中にある作品も巨大なものが多く、それでも広大なスペースにゆったりと展示されている。多くは主に70年代ころに活躍したミニマリズムやポップの巨匠たち。
リチャード・セラや、W・デ.マリア、ダン・フラビン、河原温、ワォーホール、リヒター…どれもこれもミニマルで、でかく、頑丈&マッチョ、素っ気なくて、どこか重い。

その代表がセラ。とにかくでかい。銅でできた巨大な湾曲した壁。
シェルターを思わせるが、上が空いてるからもちろんそんな役には立たない。
きっと核で地球がぼろぼろになっても、これは残るんだろうな。そして発見した宇宙人が「地球人はいったい何の為にこんなものを作ったんだろう?」と頭を悩ませる。そんな、目的のないピラミッドのようなもの。

そんな中、リヒターの新作「6 Gray Mirros」がひっかかる。
これも巨大なグレーのガラスを貼った板が、壁面にどれも少しだけ異なる傾斜で展示されている。
そのフラットさと何も発しない寡黙さが、モノリスを思わせる。なんだか荘厳な気持ちになる。

barNY


その後、イーストビレッジでエリ、ヒサシ、DJヒロ、セイジ、マリコらと飲み。
なんだかミクシーのNY組とオフ会をしてるみたいだ。
もちろん逆だけど。そしてこのバーではタバコが吸えるのが有り難い!
夜中に帰るころ、雪が降ってきた。