KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

田中偉一郎個展

六本木コンプレックスの中にある レントゲンヴェルケで行われている、田中偉一郎の個展のオープニングパーティーに行って来た。彼の作品はあまり知らないんだけど、美術手帳での連載やウェブでサーチした時に見つけ、気になっていた作家のひとり。
会場に着くと、会場に来ていて割とごったがえす中(会田誠もいた)狭いスペースに全部で20点くらい作品というか、モノが展示されている。どれもそこらへんにあるものを細工したり組み合わせたりした、誰にでもつくれそうなものなんだけど、よく見ると微妙にどこかがずれてたり、タイトルを見て笑ってしまったりと、個人的にツボにはまるとヤバイ。

tanaka

ふだん頭の中であたりまえだと思ってるものをちょこっとずらす、脳みそのウロコを落とすような感じ。僕はこういうのを「脳みそへのデザート」と呼んでいる。個人的に気になったのは写真にもある、折れ線グラフが表を逃げ出してる「逃げグラフ」とミニチュア人間が紙をコントロールしてるように見える「ラジコンペーパー」、コンセントや財布から水がちょろちょろと出てくる噴水の作品あたり。どれも「だから何なんだよ」というように意味もないし、役にも立たない。でも言葉にできないような方法で脳みそを撹拌する。そんなのが「アート」なのだ。

その後、会場で偶然会った会社の後輩や作家の田中くん他、レントゲンの池内さんや椹木さんなんかと打ち上げへ。田中くんのワイフがまたおもしろかった。