KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

相模湖と、保坂和志を2冊。

水曜日の祝日、起きてみるとすでに2時になろうとしていたけれど、天気があまりによいのと妻が最近働き過ぎで疲れ気味なので急に温泉に行こうということになり、あまり遠くもなく近くもない場所として相模湖の温泉に日帰りで行った。僕はあんまり車の運転が好きじゃないんだけど、妻の運転はもっと心配なので、結局行きも帰りも運転したが、近くということもあり、温泉の効用と運転の疲れはかろうじてプラスマイナスプラスになった。

ついでに、ここ数日読んだ保坂和志の本2冊。
2冊とも買って来た妻も僕も別に「小説を書きあぐねている」わけでも書こうとしているわけでもないのだが、独特の文体と内容をもつ彼の小説に対する考え方が読み取れておもしろかった。彼がこの本で説明する中で、「小説」ということばをそのままアート、と取り替えても十分になり立つところも多いと思う。彼が、誰もが小説を誤解して既成の枠の中に閉じ込めようとしてしているというように、アートも未だ固定された古いイメージをもたれているからだ。アートっていうと、なんか難しいとか、きれいだよねとか、分からないという風にみんなが思っているのはなんとかならないのか。どっちも、世界の見方を根本的に問いただすものなのだ。


残響


書きあぐねている人のための小説入門