KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

砂漠の思想

BLOGを書くのが、すっかり久しぶりになってしまった。
というのも先週末に一日だけ奥多摩に行ったら、えらくリフレッシュして、自分のプロジェクトに没頭してしまったから。あんまり気が進んでなかったけど、モヤモヤしてるときは外に出るべきだ。動いたり、環境が変わることで、思考も変わる。

それにしても、奥多摩は最高だった。「奥」という言葉の通りのほんとの山奥にぽつんと立つ、100年以上も前の古民家。いろり付き。裏は竹林で縁側が家の周囲をぐるっと囲む、まさに理想的な「田舎の風景」。先週中はこの感激を人に説明する時、ついついCMを例に出して「南アルプス天然水に出てくる田舎の家みたいな」とか、「壮健日茶に出てくる森と川みたいなとこで…」というのは、僕がCMの企画を仕事にしているからなのか。

とはいえ仕事の方は、相変わらずやる気デフレスパイラル。こっちでも動かないといけないのは分かってるんだけど、つい個人作業や読書に逃げてしまう…。

今進めている本作りの作業の合間に、家の書棚にあったものを再読。安部公房が様々な媒体で書いたエッセイを「砂漠の思想」というテーマでくくったもの。あらためて、共感する部分多し。まだ読み途中。砂漠に惹かれ続けた安部公房がその理由を自分で書くことで問いつめていく過程が、彼が作家として書く理由を再確認して行く過程に見えて面白い。


砂漠の思想