KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

日常を編集する


考える・分類する?日常生活の社会学

最近ずっと「編集」というキーワードに興味を持っている。特に、東京に住んでいると、ものすごい量で情報が入ってくる。テレビなどマスメディアはもちろん、外に出ればビルボードメールマガジンも舞い込む。海外に住んでいるよりも、言葉がすべて日本語のせいか情報の交通は相当高い気がする。それはそれでけっこう楽しいんだけど、僕らの親の世代なんかと比べれば、一桁違う量のイメージや情報の中を日々、旅していることは間違いない。
そんな中、BOLGというツールが出て来たことは、ひとつの必然だと思う。これだけの情報の中を泳ぎ渡って行くのに、自分でそれを整理、編集したいという潜在意識が生まれるのは当然だからだ。音楽の世界では、DJによってサンプリングやリメイクというのが、すでに当たり前になっているし、ショップやカフェでもそれを誰がセレクト/プロデュースしているのかが重要だ。アーティストもすでに、新たなイメージを作り出すよりも、すでにあるイメージ、情報をいかに編集していくかにかかっている。創造よりも、編集の時代。

そんな「編集」を、20年以上も昔に文学というフィールドで意識的にやっているのが、このペレック。彼の様々な実験的な編集法を載せた、エッセイと実験小説の間のような、面白い本なのです。この○○と○○の間のような、というモノも、気になるポイント。
それについては、また機会を改めて。

今から、友だちと奥多摩に行ってきますー。