KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

Bagdad Cafe

僕は映画のラストシーンに、ほとんどこだわらない。
どんでん返しがあれば「じゃあ今までは何だったんだよ」となるし、ハッピーエンドになると急に冷める。いい感じだった映画が最後で台無しになる時ほど、がっかりすることはない。
僕には2つか3つのものすごく美しいシーンがあれば、ストーリーが少しくらい破綻していても、すでに十分いい映画だ。(写真集でも、心にぐっとっくるいい写真が3枚あるかどうかを、自分で買う時の基準になっている)
北野武が、何かのインタビューで自分の映画づくりについて以下のようなことを話していたのを思い出す。
「いいシーンが3つくらい浮かべば、映画がつくれる。あとは、その間にストーリーをつくっていけばいいのだ。」

そんな僕でも、この映画に関してはハッピーエンドを素直に喜べた。といいつつ、細かいエンディングはすでに忘れているけど。僕にとってこの映画は、♪calling youというせつない歌と、パッケージにもある美しい風景だけで十分なのだ。


バグダッド・カフェ