架空の国の切手

葉書でドナルド・エヴァンズに

架空の国を自分で想像して、その国の風景などをモチーフにした切手を描き続けたアメリカのアーティスト、ドナルド・エバンス。その彼に宛てて、詩人の平出隆という人が旅先から葉書を出すという本。そもそも、このドナルド・エバンスという人自体、実在するのだろうか。検索してみると、一応、出てくる。でも本当のところは分からない。

小さな切手の形をした絵は、どうみても切手なんだけど、その実、この世界では切手ではない。そのすでに死んでしまった彼に向けて手紙を書くというのが、二重に洒落ている。やられた。