KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

CINEMA

ハリウッド的「編集」ー「アイ・ロボット」

見たことのない未来をイメージさせてくれるSF映画は、時々ふと見たくなる。それが綿密に構成されていればいるほどいいし、ただのエンタテイメントじゃなくて読み方によって勝手に深読みできたりすると尚いい。そんな意味で僕のこれまで見たSFで好きなものを…

改めてセカチュー

先日、セカチューを見る。「どうせ」という気持ちを強引に押し込めて「ひょっとして?」というほんのちょっとの期待で、できるだけフラットに見る努力。百歩譲ってお涙ちょうだいストーリーは悪くないとする。 でも配役が酷すぎる。特に、メインとなる少年役…

2本立て「地球で最後の二人」「2046」

2046初仕事をサッと終え、目黒シネマでやってた2本立てへ。このところやけに映画づいてる。今日は日本の若手俳優?が出演するアジア映画が続いた。「地球で最後の二人」 主演の浅野忠信もいいし、若いころのフェイ・ワォンみたいな女優もいいし、珍しくまっ…

その7ー「ナコイカッティ」

年末の二日間で行った「見残しビデオマラソン7連発」のトリは、「ナコイカッティ」。「コヤニスカッティ」「ポワカッティ」と続く人類/社会/地球についての壮大な3部作の最終章にあたる。Na-qoy-qatsiとは、アメリカ先住民ホピ族の予言の言葉で、1.互…

その6ー「ジョゼと虎と魚たち」

6本目はまたしても妻夫木くん主演の「ジョゼと虎と魚たち」。 佐内正志っぽいなーと思っていた映像は違うカメラマンだったけど、イメージスチルは彼。障害者の女の子に恋をする、モテモテボンクラ大学生を妻夫木くんが好演。ラストの救いの無さが、かえって…

その5−「シティ・オブ・ゴッド」

あけましておめでとうございます。鍋をしながら映画を見終わり、慌てて年越しうどんをつくっている時に台所で新年を迎えました。さっき近所の羅漢寺&目黒不動尊へ初詣へ行って来た。近所に住んでながら行くのは初めてだったんだけど、出店も出ててえらい人…

その4ー「ポワニスカッティ」

今晩のトリは「ポワニスカッティ」。 前作の「コヤニスカッティ」に続く壮大な3部作の2本目だとか。今日のこれまで見た3本の映画がポップスだとすると、これは重厚なクラシックとでもいうべきか。あるいは「ディープブルー」が海の生物たちの生き様をもの…

その3−「LIVE FOREVER」

一日に3本も映画を見るのは、高田の馬場や大阪の3本立て映画館に通ってたころ以来か。でもブラウン・バニーでまったりと始まり、69の青春ストーリーではじけた後に90年代のブリットポップシーンを振り返ったドキュメントを見るというのは偶然とはいえ…

その2−「69シックスティナイン」

見残し映画7連発、2本目は村上龍原作の「69シックスティナイン」。原作を読んだのはだいぶ昔だったが、大学生になったばかりだった僕のアドレナリンを少し放出させた小説のひとつであり、村上龍がまだあまり「世直しモード」になる前の幸福の作品。見終…

見残し映画7連発ーその1「ブラウン・バニー」

今年見残した映画を今日から二日間でまとめて一気に観ようということで、昨日TSUTAYAで7本を厳選、スーパーでポテチや食い物など引きこもりグッズを買って来た。ということで、まず一本目は「ブラウンバニー」。 映画館に観に行こうと思ってたんだけど誰かの…

BIG FISH

先日映画好きの友だちと話していて、そういえば最近はあまり映画を観ていないなと思った。で、早速友人のおすすめ、ティム・バートンのbigfishを見る。面白い! 以下、感想というかメモ。 ○事実とフィクションが交じったホラ話をする愛すべき父と、本当の(…

くたばれハリウッド

くたばれ!ハリウッド現実はフィクションよりも奇なり、というクリシェが思わず思い浮かんでしまうほど、この人物の人生は、その張本人のつくったどんな有名な作品よりも面白い。「ゴッドファーザー」や「チャイナタウン」など、無数の大ヒットハリウッド映画…

華氏9.11

仕事の合間に恵比寿で「華氏9.11」を見る。 平日の午後とあって席はまばらだったが、マイケル・ムーア節が冴え渡る。 ブッシュにとってはここまで一方的にコケにされるのはたまらないだろうが、 彼は彼で国家と世界を巻き込んでめちゃくちゃなことをやってる…

Bagdad Cafe

僕は映画のラストシーンに、ほとんどこだわらない。 どんでん返しがあれば「じゃあ今までは何だったんだよ」となるし、ハッピーエンドになると急に冷める。いい感じだった映画が最後で台無しになる時ほど、がっかりすることはない。 僕には2つか3つのもの…

PERMANENT TRAVELLER

J・ジャームッシュの映画に「パーマネント・バケーション」という、NYを舞台にした空虚感がやけに気になる大好きな作品があるけど、僕はそのタイトルもとても気にいっている。そして、永遠の休日を旅する旅人なんて、もっといいんじゃないかと思ったりする。…