KYODO HOUSE -Art of Living 近藤ヒデノリのブログ

クリエイティブディレクター\編集者\ソーシャルアクティビスト 近藤ヒデノリのブログ

REAL BLUE MONDAY

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天気はこんなに良かったのに、こんなに暗い気持ちで月曜日を迎えたのは生まれて初めてかもしれない。テレビと新聞という大手ジャーナリズムがあまりに酷いことになっているなかで、これから日本はどうなっていくんだろう…

週末に割れてしまったiphoneの修理に行った量販店で、若い店員さんにちらっと選挙のことを聞いてみた。

「選挙に行きました?」
「一応,ちゃんと一票入れなくちゃと行きました」
「どこに入れたか聞いてもいい?自民党?」
「はい」
自民党憲法を変えようとしてることは知ってた?」
「え?」
「緊急事態条項は知ってる?」
「…?」
原発も賛成なんですね」
「…」

10代、20代、30代では自民党がトップ得票となった今回の参院選。彼ら自民党に投票した人たちが、選挙にまつわる情報を知ったうえで投票しているならそれでいい(個人的にはいやだけど)。でも、多くの人は、大変な仕事やテレビやスマホやゲームに忙しくて、政治なんて「考える暇もなく」、あまりよくわかってないまま、なんとなく「安心そう」な「保守」に「変化を恐れて」「安定志向」で、逆に一番恐ろしい、憲法という根本をいじって国を戦争へ向かわせようとしてる自民党に投票してしまったんじゃないだろうか…

選挙前だというのにニュースで選挙の争点どころか、選挙自体をあまり報じず、結果が決まってから憲法改正という本当の争点を一斉に出し始めるなど、国民に事前に知らせ、考えさせる役割を完全に放棄しているテレビメディアの罪はあまりにも重い。

次の焦点は、憲法改正に向けた「国民投票」。
作場、IWJで本当のジャーナリストに聞いた話では、最速で2ヶ月後、たぶん来年の初頭くらいじゃないかとか。

国民投票憲法改正、特に(ナチスドイツを生んでしまった)「緊急事態条項」が投票者の過半数をとってしまうと大変なことになる…。しかも国民投票は、通常の選挙と違って、公職選挙法が適用されないそうなので、手段はもう何でもあり。今回の参院選のようにメディアに「中立性」を振りかざして圧力をかけ、投票率を上げさせないようにしながら、お金もどんどん使ってくるだろう。

どうなっていくんだろう…

ネットの影響が限定的なのは、前回の(家入さんが惨敗した)都知事選に続いて改めてよくわかった。マスメディアの報道は僕が物心ついて以降で、信じられないような酷いことになっている。選挙結果だけ見ると、東日本に比べて、西日本がかなり壊滅的にコントロールされている。

何か悪い夢なのかもしれない、と思いたい。
希望は捨てたくはない。だって、こんなに自然も豊かで、こんなにも素敵な人がたくさんいる素敵な国なんだから。3.11以降、いや、もっと前から、こんなにも地方や都会にも、次代につながるいい動きが生まれてきているのだから。

せめて、気づいた人たちから、もう一歩二歩三歩、周りにいる気づいてなさそうな人に、自主規制せず、空気を読まず、政治の話を、みんなに共通の未来の話をしていったらいいんじゃないか。

昨晩、松田美由紀さんと帰りの車の中で、政治への無知の恥ずかしさから話さない人も多いんじゃないかという話もしていたけど、まさに「聞くは一時の恥」。

「ねぇ、いま、憲法改正ってどうなってるの?」
「緊急なんとかがヤバイって聞いたけど、何か知ってる?」
三宅洋平って誰?何なの?」

どんどん聞いていけばいい。どんどん話しかけていけばいい。空気を読まずに。

今回、有志の地元仲間で想いを一緒に投票パレードできたのも希望の一つ。みんなで自分たちの未来のために、前向きに動いていきたい。よろしく!!!

GO VOTE!未来は、自分でえらぼう

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いよいよ明日が投票日!
今日一日、子供の小学校であった子供祭でも、勇気を出してお母さんやお父さんたちにビラを配ってきた。明日、よく調べて、ちゃんと考えて、投票しよう!

写真は、昨日の夕方、経堂をみんなで歩いた「GO VOTE!パレード」を手伝ってくれた山本さんが送ってくれたもの。パレードに参加したのは、地元の様々な個人商店主、お母さんたち、お忍びで来てくれた女優、花屋さん、モデル、会社員、ミュージシャン、映像作家、デザイナー、誰もが「このままの道ではヤバい!!!』と感じているからこそ、誰にも頼まれていないのに、みんなで一緒に楽しく歩いた。

 

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僕をふくめ、ほとんどの人がデモやパレードなんて初体験だった。それでもみんな「今回の参院選は何かしなくちゃ…動かなくちゃまずい…」と思ったからこそ歩いたのだ。今頃、品川で行われている最後の「選挙フェス」にもすごく行きたかったのだけど、同じ想いで動いている仲間がたくさん駆けつけていて、超満員で盛り上がっているはず。

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一人一人が政治に対して声を上げたり行動することは、民主主義では本来、普通だし、あたりまえのことだ(もちろん、そんなことやらなくていいように、いい政策が進んでいれば、一番いいのだけど)

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政治は、誰かがやってくれる遠い世界のことじゃなくて、僕らや子供や街の未来に直接関わること。政治について語ることも、決して一部の「政治的な」人がやることじゃなくて、誰もがたまには語る、自分たちの近い将来について考えるあたりまえのこと。

ジャーナリズムは、本来、政治や権力を監視し、まずいことがあれば批判し、僕らに気づかせるためにある。それが今、政府が「中立性を欠いている」といちゃもんをつけ、「放送権を失うぞ」とメディアに圧力をかけて自主規制を生み、参院選では「争点隠し」どころか「選挙自体を話題にしない」ことで投票率を上げずに現政権を維持しようという卑劣な作戦に出ている(ちなみに、報道の自由度ランキングで、日本は去年から10以上ランクを下げて、180カ国中72位ーNPO国境なき記者団」)。

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政治に「無関心」「無知」でいることは、そういう状況を、現政権の政策を応援してしまうことだ。「秘密保護法」「安保法制」という、世界中から批判されている法律に続いて、これから起きようとしている憲法改正の先に見える恐ろしい状況を黙認し、応援してしまうことになる。

そもそも憲法をなぜ今、改正するのか?(中国には、これだけ多くの華僑が住み、経済的な関係も深い日本を攻撃する理由がななかで)なぜ「緊急事態条項」という(古館伊知郎さんもニュースで指摘していた)ナチスドイツを生んだ危険な条項を加えようとしているのか?!?!
…他にもいろいろとあるけど、そういうことを国民にしっかり説明しないままに、メディアもしっかりと紹介しないままに、なし崩し的に投票が行われようとしている…

 

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まずは、ちゃんと知ること!メディアを鵜呑みにせず、
まわりの人に聞いて、ちゃんと考えて、まずは投票すること!
投票するなんて封筒もって投票所に行くだけだし。

未来は、自分でえらぼう!
GO VOTE!明日、投票しよう!

自分や愛する人の、みんなの未来のために。

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投票日2日前、地元での「GO VOTEパレード」後、蕎麦屋しらかめでのメンバーでの打ち上げ。


 

ちょうど今、盛り上がっている投票前最後の「選挙フェス」に行かず、そのダイジェスト映像を作っていたという友人から映像が送られてきた。
明日の投票前に、今、品川で、経堂で、日本の各地で、世界中で、同時多発的にに起きている大きなうねりを感じてください!

「これからの時代は、アーティストが政治を語るのがダサイことではなくて、アーティストが政治を語らないことがダサイ時代になる!」
「日本の税金はちっとも平等じゃないということ」
「1%と99%ー1%の人が世界の冨を独占している」
「消費税やめて、富裕税を」
「戦争ビジネスはもう終わりにしよう」
「環境を守り、地球単位の気候変動に対応していこう」
「競い合うから、分かち合う社会へ」
自民党憲法改正案をボツにしよう」
「政治家に対する消費者マインドじゃなくて、当事者マインドを」
「オーガニック革命」

三宅洋平の言葉に強く共感しつつ、どの言葉も、
うちでの大人の寺子屋をはじめ、パーマカルチャー仲間や、意志ある仲間たちといつも語っていることと通じている。

「アーティスト」は「クリエイター」にも置き換えたい。
クリエイティビティーをお金儲けのためだけに使うのはダサイ時代になっている。

ガンジーがなぜカチャルカ運動を始めたか?
それは(当時の綿花栽培)という一番大切な生産手段を自分たちのものに取り戻すためだった。今の時代に一番大切な生産手段=誰もがもっているクリエイティビティーこそ、次代につなぐ社会や文化のために使うべきだと思う。そうでないと、ダサイ。

地元で参院選に向けた投票アクション「5VOTE!」を始めました。

 

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参院選にあたって、地元経堂の友人商店主からの発案で、
お店やオフィス、バー、ギャラリーなど町の空間をメディアにして
(主に若い人たちの)投票率を上げていこう!という選挙ポスターを
地元のボランティアチームで制作しました。http://www.5vote.me/

未来の日本をつくるのに欠けている20代、30代、40代に、
もっと自分たちの未来として政治や投票への意識をを高めたい
という想いを込めて、ビジュアルは赤いパックマン

ポスターはウェブサイトから自由にダウンロードできるので、
経堂から始まって若林、下北沢、千代田区など、続々協力店舗が拡大中!

是非、あなたの地元でもポスターを貼って、
みんなで投票・政治への意識をあげていければ!

お店などに貼った写真をFacebookぺージにアップしてくれたら、
どんどん参加店舗リストに載せていきます!

 

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未来は、自分でえらぼう!

これは世田谷の一人の個人店主から始まった、
投票する人を応援するプロジェクト。

投票所で撮った写真をお店で見せるだけで、
割引やサービスが受けられるという仕組です。

今年七月の参院選から選挙権が18歳以上に
なったとはいえ、まだまだ低い投票率

「政治なんて関係ない」というイメージもあると思うけど、
実は選挙って、私たちの日々の生活や未来に直接関わること。

「自分一人がやっても…」という人もいるかもしれないけど、
身の回りで一人でも多くの人が、

政治を身近に考えるムードが生まれれば、
それがムーブメントとなり、未来を確実に変えていく。

一人の個人店主の未来への思いが共感とともに広がり、
一人でも多くの人が自分の未来を考え、
投票するきっかけになることを願ってます!

VOTE!投票しよう!
7月10日は投票日!

Thank you!

 

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7月5日 0:13
 

僕もほんとは投票とか政治のことなんてあまりやりたくないけど、今回ばかりは、関わらずにはいられない。特に今回の選挙のように、国の根幹である憲法改悪に関わるときには…

地元仲間と作った投票率アップポスターを手にお店を回っていると「政治のことは…」なんて簡単に断られて(特定の政党の応援ではないと説明しているのに)凹んだりもするけど、そんな風に他人事でいる場合じゃない。だって、政治は自分や子供たちの未来に関わることなんだから。

政府にしてみれば、政治に無関心で口を出さない、飼い馴らされた人ほど扱いやすいことはない。まさにやりたい放題…そうやって秘密保護法も、安保法も、原発も、なし崩し的に押し通されてきて今、最後の危ない段階にある。。

本来はそういう権力の暴走を監視するはずのマスメディア/ジャーナリズムがほとんど機能しない今、僕ら一人一人が少しでもまわりと選挙の話をしてみたり、シェアするところからしか始まらないし、そういうのが民主主義ってもんだと思う。

今週くらいは「政治のことは…」なんて自主規制しないで、
友達や、バイト先、職場でも、飲み会でも…
まわりの人と、少しでも政治の話をしよう。
自分のタイムラインにだってどんどんシェアしよう。
声を上げよう。投票しよう。

未来は、自分でえらぼう。